あげ福／五反田

五反田屈指の行列を誇る「ミート矢澤」の系列店「あげ福」。先日は系列のハンバーガー屋「ブラッカウズ（BLACOWS）」にお邪魔しましたが、今回はトンカツ屋。百名店にも選出されています。キャプテンの「ミート矢澤」はお隣で、すぐ近くに移転してきた「無添加焼きそば BARチェローナ」もあったりと、このあたりはヤザワミート城下町です。
店内はテーブル席がひとつ、後は全てカウンター席です。店内奥はアクリルボードが設置されているものの、話し声は丸聞こえ、動作も丸見えであるため落ち着きません。あと結構
ギチギチに詰められるので肩幅広い方はアレかもしれません。
私は定食で「極上ヒレ（3ケ）」を注文。3,080円です。定食には豚汁にライス、お漬物が付いて来、ライスとキャベツはおかわりOKです。
主題の「極上ヒレ」。なるほど極上と自ら名乗るだけあって、トンカツとしてトップクラスの美味しさ。揚げは軽くフワっとした歯ざわりの衣に蒸されたような食感の豚肉が包まれています。実に綺麗なトンカツであり、塩や自家製ジンジャーソースなどサッパリ系の調味で食べるにちょうど良い味わいです。
豚汁は美味しいのですが、サイズは小さく豚肉量も少ないので、トンカツの迫力に比べると相対的に普通です。
こちらは「極上ロース」。先のヒレに比べるとやはり脂が多く、ヒレ肉原理主義者の私にはやや重い。しかしながら連れは「ロースのほうが断然美味しい」と言っていたので、このあたりは好き好きでしょう。こちらはトンカツソースのほうが合うような気がしました。
トッピングにメンチカツ。満腹に近づいていたからかもしれませんが、肉汁がジューシー過ぎて重く感じる。クリアな状態の胃袋で臨めばより楽しめたかもしれません。
他方、クリームコロッケは終盤でも美味しく頂けます。カニの肉がギッシリと詰まっており、肉の揚げ物とはまた違ったテイスト。ひとつ880円とかなり高いのが難点。500円ぐらいだと嬉しいのだけれど。

いずれにせよ、トンカツ料理としてはかなり美味しく、東の「成蔵（なりくら）」西の「マンジェ」に続く二番手集団としてその存在を主張します。予約したり並んだりしなくていいのが良いですね。アクセスの良い「成蔵（なりくら）」として、かなり使えるお店でした。

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私は「とんかつ」という料理をそれほど好みません。だって、豚肉を脂で揚げるだけじゃないですか。それなのに、行列するは調理に時間がかかるわ結構効高価だわで、積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く「とんかつ」ならびに「とんかつ屋」について、検察官のようにシビアに評価しています。思い入れが無い分、信憑性は高いかもしれません。
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とんかつを「超一流の大衆料理」として、グルメ業界の重鎮たちがひたすら議論を重ねる本。よくもまあとんかつでこれだけ語れるなあと呆れます。ここに記された「殿堂入り」のお店はさすがに外しません。