蒙古タンメン中本/目黒

炎上芸人小林礼奈とのバトルで話題急上昇の「蒙古タンメン中本」。行列時に子連れグループで訪れラーメンを40分かけてダラダラ食べてたら他の客に文句を言われ店からは追い出されたとネットに中本を名指しで批判し大炎上と、教科書に載せたくなるような案件です。
そんな折、近くに用事がありたまたま通りがかって発見した中本の目黒店。これは運命に違いないと、開店直後の11:03に飛び込みます。真っ赤っ赤なエクステリアが今後の展開を予想させる。
開店直後だというのに9割方席が埋まり、Ubereatsの注文もバンバン入るという集客力。ゲストは全員男かつガテン系多めとハードボイルドな雰囲気。この空気の中ママ2人子供2人のグループで訪れ、食後は行列を横目に子供をソファで遊ばせるとは物凄まじい胆力です。
私は「五目蒙古タンメン」を注文。マリオの血の池地獄のような外観。ベースは味噌ラーメンなのかな。それほど複雑味のないフラットな味わいではありますが、唐辛子系の辛味がビンビンに響き、タオルが絞れるほど汗が噴き出てきます。
辛味の犯人はマグマのような迫力のある辛子麻婆豆腐でしょう。コチラに侵食されていない部分の辛味は穏やかで野菜の甘味すら感じるほどなので、混ざってしまう前にそれぞれの味わいを楽しむのが吉。
麺が美味しい。長崎ちゃんぽんを思わせる太麺であり、ムシャムシャとした食感が特長的で私好み。しかしながら、いくら太麺と言えどもこれを30~40分かけて食べるのは誰にとっても不幸な気がすると拝察します。
以上、「五目蒙古タンメン」を食べて900円。こんなに辛い思いをしたのは赤坂「四川DINING 望蜀瀘(ぼうしょくろ)」以来であり、これだけパンチのある印象深い食事を摂ってこの支払金額は悪くないディールです。

10年以上前に食べた時よりも美味しくなっている気がする。ネットの騒動をきっかけに中本の魅力を再発見。これだからインターネッツはやめられない。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。