店主は金毘羅さんの石段の麓に生家があり、いわばうどんの申し子。そのサラブレッドが1983年に開業したうどん店がここ「こんぴら茶屋」。目黒駅から徒歩5分ほどの好立地であり、食べログでは百名店に選出されています。
入店すると客は半分の入り。にもかかわらず、何故か相席に案内されました。もちろんアクリルボードで仕切っているため問題はないのですが、他に空いているテーブルがいくらでもあるというのに、大声でしゃべりまくってるカップルの前に座らされるのは良い気持ちがしません。そういえば入店時にアルコール消毒も検温も無く、軒先に貼られているレインボーマークとは何だったのか。
気を取り直して「揚げ茄子&チーズ牛かれ~うどん」が到着。ランチタイムはご飯ものが270円から130円に割引されるので、総額で1,400円です。そうそう、当店はカレーうどんが人気商品であり、ゲスト全員がカレーうどんを食べていました。
揚げ茄子&チーズとのことですが、揚げの甘い半生な茄子にベロンとスライスチーズがのせられているだけであり絵的にイマイチ。スープはレギュラー(中辛)とホット(辛口)から選択でき、私は後者を選択したのですが、ベースとなる味わいが出汁を中心とした和風カレーであるため、それほど辛味を感じることはありませんでした。
麺が特徴的で、ズッシリと重く太く長く食べ応えがあります。
130円の明太子ごはん。ごはんはまあ、普通のごはんなのですが、明太子が自然界ではあまり見かけることのない鮮やかな朱色であり、珍しい体験をしました。明太子の部分を食べ終わった後は、残ったライスをスープにダイブさせてカレー雑炊に。
前述の通りお会計は1,400円。美味しいのですが、1,400円もするならそりゃあ美味しいよなあというのが率直な感想。冒頭の相席の件もあり、あまり私の価値観にはそぐわない店でした。ちなみにカレーうどんは名古屋は伏見の「うどん料理 千(せん)」が世界一美味しいと思う。
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- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- デリー(DELHI)/上野 ←総本山。セットメニューが異常にお得。
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- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- ディラン/新お茶の水 ←意外にも家庭的でゆるふわな味わい。
- スパイスボックス(Spice Box)/神田 ←日本人の口に合う本格派。ボリュームが心底満点。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!