Convivio (コンヴィヴィオ)/千駄ヶ谷

新宿の人気イタリアン「Convivio (コンヴィヴィオ)」が千駄ヶ谷に移転。饗宴を意味する店名に相応しい、落ち着いた雰囲気の漂う素敵な立地。新宿時代は猥雑な雰囲気の雑居ビルにあったので、これは本当に移転して良かったと思います。
1Fが厨房で2Fがダイニングなのかなあ。まさにダイニングルームといったシックな内装であり、採光も良く、居心地は抜群です。

辻大輔シェフはサッカー部のキャプテンのような好青年。都内のイケメン料理人トップ100には間違いなく入るでしょう。イタリア本国にて腕を磨き、帰国後は渋谷「biodinamico(ビオディナミコ)」の厨房を預かった後、2012年に新宿「Convivio (コンヴィヴィオ)」でシェフに、2015年にこの地に移転、現在に至ります。
アミューズが豪華。古宇利島「6 (six、シス)」を彷彿とさせる楽しいプレゼンテーションです。5,500円のランチコースでこの試みは偉業。この日は禁酒法の時代であり、泡と共に楽しめなかったのが残念。
低温調理したサーモン。悪くないのですが、酸味のあるソースにズッキーニのタレ、カリフラワー、アスパラと、ちょっと味が多過ぎます。もう少し味覚を絞っても良い気がしました。
コンヴィバーガー。カレー風味のバンズに牛のラグーが詰め込まれています。わかり易い味わいで美味。ああ、ワインが飲みたい。
スペシャリテの「カーチョ・エ・ペペ」。粉チーズと黒胡椒のシンプルな一品であり、なるほど生パスタの質の高さは折り紙付きであり、おかわりしたくなるほどの美味しさです。
パン類も美味しい。全体を通して新宿時代よりも随分とパワーアップしているように感じました。
メインはトンカツ。美味しいのですが、ややボヤっとした調味であり、印象に残りづらい。序盤のサーモン同様に味が多く、バリっと味が定まっていないような気がしました。
お野菜たっぷりのラザーニャ。もちっとした食感のパスタに味の濃い野菜たち。「カーチョ・エ・ペペ」同様に、やはりおかわりしたくなる旨さがあります。
デザートはメロン。ルッコラのパウダーを起用するのが斬新で興味深い。
お茶菓子と緑茶で〆てごちそうさまでした。

アミューズに象徴されるように色鮮やかで華やかな料理が続き、女子ウケすること間違いなしのお店です。個人的には白金「ロマンティコ(Romantico)」のようにバリっと味が定まった男っぽい料理がタイプなので、まあ、そのあたりは好きずきでしょう。それでも5,500円という価格設定は魅力的であり、費用対効果は抜群。次回は夜のフルコースで、しっかりとワインを合わせたいと思います。

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