フランス料理風の鉄板焼き屋ではありますが、どことなくウェスタン調というか、スタン・ハンセンでも溶け込めそうな雰囲気です(写真は公式ウェブサイトより)。従業員、特にホールスタッフは好青年揃いであり、ランチおばさんたちをトークで上手くコントロールしています。
早速スペシャリテの「とうもろこしのムース 生うに添え」。変わらず美味しいのですが、ちょっと冷やしすぎかなあ。作り立てを用意しろとまでは言いませんが、もう少し温度管理して欲しいところです。
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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。
前菜に左はヒラマサ、右は黒毛和牛のリエット。前者はお魚が新鮮で大変美味しい。後者の黒毛和牛のリエットとはありそうで中々ない料理であり、肉の味が濃く、脂のコクまで感じる面白い味覚でした。
パンは何故かコースとは別料金で220円。これといって特筆すべき点は見当たらないので、これはコース料金に含めておいたほうが良いと思うのだけれど。
メカジキの鉄板焼き。まさに目の前で焼かれるライブ感。ソースはアンチョビ主体で塩気が強く酒が欲しくなる。奇をてらわない真っすぐな料理でした。
スペシャリテの「ふわふわスフレオムレツ」。いわゆるノルマンディー風のオムレツであり、ふわふわとエアリーな食感が特長的。白眉はアカシヤのハチミツのソース。白トリュフを漬け込んであるそうで、強烈な香りが鼻腔を支配します。メレンゲやら鉄板など家庭では真似できない料理であり、必食の一皿です。
こちらも名物の「フォアグラバーガー」。大葉をフォアグラと合わせて出すのは世界初の試みではなかろうか。また、アボカドのペーストにはワサビでアクセントをつけており、フォアグラの新たなポテンシャルを感じさせる料理です。
メロンシャーベットでお口を整えつつ、、、
メインの肉はカイノミ。5千円のランチコースでこの部位このポーションは大盤振る舞い。シャリアピンソースは玉ねぎの風味が強く、どこか日本の洋食を感じさせる佇まい。堅実な味わいで美味しかった。
デザートは日向夏のタルトに塩キャラメルのアイス。これまたベーシックな味わいで万人受けする旨さです。
食後のお茶で〆てごちそうさまでした。コース料理とパン代でお会計は6千円弱。質および量を考えれば大変リーズナブルな価格設計です。夜だといくらぐらいなのかなあ。飲んで食べて1万円に収まると嬉しいのだけれど。
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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
- ガストロノミー ジョエル・ロブション ←最高の夜をありがとう。
- アピシウス ←東京最高峰のレストラン。
- ナリサワ ←何度訪れても完璧。
- 銀座 大石/銀座 ←自分が働くならこういう職場。
- ナベノイズム ←世界観がきちんとある。
- ル・マンジュ・トゥー/神楽坂 ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
- TAIAN TOKYO(タイアン トウキョウ)/西麻布 ←流行り廃りに捉われないマッチョな料理。
- ア・ニュ Shohei Shimono/広尾 ←リニューアルしてリベラルに、旨けりゃなんでもいいじゃん的に。
- ラフィナージュ(L'affinage)/銀座 ←王道中の王道。銀座とは考えられない値付け。
- SUGALABO ←料理だけなら一番好きかも。
- エクアトゥール ←天才によって創られる唯一無二の料理。
- ete(エテ) ←美食の行き着く先はお抱えの料理人。
- アサヒナガストロノーム/日本橋 ←そこらのフランス料理店とは格が違う。
- エステール(ESTERRE)/大手町 ←料理もサービスもパーフェクト。外せない食事ならココ。
- ル マルタン ペシュール(LE MARTIN PECHEUR)/吹上(名古屋) ←フランス料理という文化に対する並々ならぬ愛情を感じました。