那覇でピッツァと言えば「BACAR(バカール )」。中目の「聖林館」や十番の「SAVOY」で腕を鳴らした仲村大輔ピッツァイオーロが那覇で開業し、瞬く間に予約の取れないピッツェリアとなりました。北谷の高級イタリアン「アルドール(ARDOR)」はこちらの姉妹店です。
テラス席とテーブル席に、大きなL字型のカウンター席。なんやかんやで30席ぐらいあるんとちゃうかなあ。オーダーメイドの立派な薪窯が圧倒的な存在感。ちなみにたまーにピッツァイオーロが居ない日があって、その日はピッツァの用意は無くなるそうです。
生ビールが豆粒サイズでひっくり返りそうになります。また、テーブルチャージを取るくせにワンドリンク制と、何やらゼニの香りがします。そういえば那覇在住の友人が「昔は感じのいいピザ屋だったけど、最近は3回転は当たり前で、食べたらとっとと追い出されるし、妙に高いアラカルトが増えた」とボヤいていたことを思い出しました。
県産野菜のマリネ。カボチャやゴーヤをマリネにしてしまうのは斬新、かつ、野菜そのものの味が濃くて美味しかった。ハチノスのフリット。匂いが強いので、好みが分かれるところでしょう。私は割に好きなのですが、量が多すぎ値段も高い(1,800円!)なので、半分の量で半分の値段がいいなと思いました。大勢で訪れた際に注文すべき料理なのかもしれません。
主題のピッツァに参ります。「聖林館」の系譜はマルゲリータとマリナーラしか置かないのが伝統ですが、当店もそのクチです。普通に美味しい。しかし1,800円という価格設定はやりすぎ。私のこれまでの短くはない人生において、2番目に直接材料費率が低いピッツァです。
マリナーラも普通に美味しいですが、やはり気になるのは1,800円という価格設定。私のこれまでの短くはない人生において、1番目に直接材料費率が低いピッツァです。
画像を拡大してもらえばご理解頂けると思いますが、やはりこの店構えではどう考えたってやりすぎな値付けです。肉なんて8,400円だぜ。もちろん料理の味は悪くはないですが特段良いわけでもなく、東京であればどの街にもひとつはある、そこそこ美味しいピザ屋程度です。ランチであれば千円台で済むクオリティ。
旨いピッツァ屋の少ない沖縄においては貴重な存在かもしれませんが、旅行者が訪れる必要はないでしょう。
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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
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