うちのやまち/南城市(沖縄)

南城市は風力発電の風車方面。サトウキビ畑に囲まれた集落の中にあるタコス専門店「うちのやまち」。全くとんでもない立地であり、なるほど車社会においては場所など関係なく、味が良ければ客は来るものなのかもしれません。
自宅の一室をリノベーションした店舗であり、滲み出るアットホーム感。コロナ中は店内飲食ではなく屋外(?)のテーブル席で頂きます。

店主は大のタコス好きであり、独学で研究を重ね理想のタコスを追求。構想に10年を要したハリウッド映画のようなタコスです。
タコスは3つで730円、タコライスは中サイズが710円、小ぶりのブリトーは550円と、結構、いやかなり高価です。沖縄の人はタコスに対する金払いが異常に良い気がする。ちなみにお店で用いるお野菜は家庭菜園のものを多用しているそうです。
主題のタコス。沖縄は天ぷら文化圏なのでタコスの生地も揚げられてデロンデロンなことが多いですが、当店のそれは油っぽくなく、もっちりと独特の食感。タコミートは和のニュアンスを感じる優しい味わいで面白い。ソースはトマトの風味がはっきりとした、高品質のものでした。
ブリトーはいわゆるテックスメックスの米と豆をジャンジャン用いたものではなく、先のタコスの形状を変えたものに近い。オリジナリティという意味ではタコスに分があるかもしれません。
タコライスも同様に、ライスに乗ってしまえば翼を失ったペガサスが如く、悪くはないのですがあまり記憶には残りませんでした。これで710円は高いなあ。
繰り返し述べた通り、やはり当店はタコスです。タコスばっかり食べましょう。でもちょっと高いかな。デザートは近所の沖縄ぜんざい「いいやんべぇ」でどうぞ。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。