平日11:30頃に訪れたので客は3割の入り。しかしその後はひっきりなしにゲストが訪れ正午を目前に満席です。カウンター席にテーブル席、小上がりと様々なタイプの座席があり、グループでの利用もウェルカムです。沖縄には珍しくハイテクな券売機があってカードも使えるのが凄い。
私は一番人気の「軟骨ソーキそば」に「肉丼セットォォォ!」を付けてもらいました。合わせて800円と安い。ちなみにトッピングのフーチバー(ヨモギ)は無料と気前が良い。
「軟骨ソーキそば」は、これが沖縄そばかと疑うほどに白濁しており、まるで博多の豚骨ラーメンのようです。それでも見た目ほどはコッテリしておらず、結局グビグビと完飲できる口当たりの良さ。ソーキはドロドロに煮込まれており独特な食感。個人的には肉はガガっと醤油味のほうが好みでした。
白眉は麺。どこぞの製麺所に特注しているそうで、そのへんの食堂とは一線を画す味わい。適度に太く縮れており、小麦の旨味がしっかりと感じられる仕様です。沖縄そばにはめずらしくコシもしっかりしており、先のスープにぴったりです。
対して「肉丼セットォォォ!」は雑な味わい。カラカラにエキスが抜けきっておりジューシーさに欠けます。マヨネーズの味覚も率直すぎる部分が強く、腹を膨らませるだけのサイドと割り切ったほうが良さそうです。麺被り不可なので連れは「まぜ麺」を注文。こちらも800円。沖縄でもこういうタイプの麺ってあるんですね。〆のライスも付随し、終盤にコールする仕組みです。ちなみに二郎インスパイアなメニューもあるそうです。
ひと口頂きましたが普通に、いやかなり旨いです。とりわけ麺の迫力が際立っており、沖縄そばとして食べるよりも強烈な印象。ナポリピッツァは生地を食べる料理であるのと同様に、当店の食事は麺を楽しむべきなのかもしれません。暴力的で美味しかった。出汁のきいた純粋な沖縄とはもはや別の食べ物ですが、コッテリしたスープや食感を大切にする方にとっては愛すべき一杯となることでしょう。異色ではありますがありよりのあり。沖縄に長く滞在し、普通のそばに飽きちゃった際に是非どうぞ。
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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
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