私の大好きオブ大好きなイタリアン、代官山「TACUBO(タクボ)」の姉妹店が碑文谷警察署の隣にオープン。店名がまんまそのままで痺れます。最寄り駅は都立大学駅で、そこから10分以上歩くかなあ。目黒駅からバス向かうのが意外にオススメです。
カウンター5~6席にテーブルが数卓で、トータルでは20席ほどありそうですが、結構キツキツ。机の天板がステンレスでレトロフューチャー、ディズニーのトゥモローランドのような雰囲気。当日席もあるようですが、もし入れなかった場合に近所に代替店が無い立地なので、必ず予約をしてから訪れましょう。
純粋なハンバーガー屋というよりは、ハンバーガーも出るイタリアン・ダイニングという印象(テーブルチャージもアリ)。然るに飲み物を注文するのが当然といった空気です。私は「大子ブルワリー」という、茨木のビールを注文。グラスワインは千円弱~結構いろいろ開いてます。
「焼きケールと山利のしらす」はケールにバリっと焦げ目がつくほど力強く焼き、目玉焼きならびに山ほどのシラスをトッピング。単純ですがしみじみ旨い一皿です。量もたっぷり。こんど家で真似てみよう。
「マッシュルームのポタージュ」も素朴な誂えながらキノコの力強い風味がたまりません。高級店のスペシャリテよりも美味しかったりして。これでもかというほどザブンザブンな量なのも嬉しい。
主題のハンバーガー。最上級の和牛をオーダーを受けてから手切りする「プレミアム塩バーガー」やマグロ仲卸「やま幸」の鮪を用いた「やま幸鮪バーガー」など、趣向を凝らしたバーガーが百花繚乱。私は一般的なスタイルのハンバーガーである「ザ・バーガー」を注文。
おおー、パティの荒々しい肉の味はもちろん、「TACUBO(タクボ)」直伝のボロネーゼソースがいいですね。甘く深みのあるバンズ、びよーんとのびるチーズやどっしりとしたコクを奏でる卵など、ひとつひとつの素材の良さが際立っています。一方で、それぞれの食材の存在感がありすぎてシンコペーション的にも感じられ、六本木「ALDEBARAN(アルデバラン)」のようにハンバーガーとして全体の調和があるかと問われると少し違うかもしれません。お会計はひとりあたり6千円。ハンバーガー屋での食事と考えればめちゃ高ですが、「TACUBO(タクボ)」のカジュアルラインで飲んで食べてこの価格はリーズナブル。ファストフードではなく、きちんとしたレストランという心づもりで訪れましょう。
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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
- ウシマル(Ushimaru)/山武市(千葉) ←ちょっとした海外旅行に来たような満足感。
- ヴィラ・アイーダ(Villa AiDA)/岩出(和歌山) ←我が心のイタリアン第1位。
- プリズマ(PRISMA)/表参道 ←高価格帯のイタリア料理という意味では東京で一番好きなお店かもしれない。
- TACUBO(タクボ)/代官山 ←ポイントは二番手の存在。
- アロマフレスカ(Ristorante Aroma-fresca)/銀座 ←好き嫌いを超えた魅力。普遍性。
- ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原/箱根 ←最高の家畜体験。
- ひまわり食堂/富山市 ←こねくり回すことなく、いま何を食べているのかハッキリとわかる味と量。
- プリンチピオ/麻布十番 ←こんなに有意義な6,800円があるか?
- カーザヴィニタリア/麻布十番 ←ゴージャスな店内と落ち着いた雰囲気。そのくせ高くない。
- ロッツォシチリア/南麻布 ←雰囲気良く客のレベル高し。ウイキョウのパスタが秀逸。
- ポンテ デル ピアット (PONTE DEL PIATTO)/広尾 ←少量多皿でどれも旨い。
- サローネ2007/元町 ←ランチのポモドーロは絶品。グラム数が指定できるもの最THE高。
日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。