やんばるエリアにおけるジップラインとプライベート・ライアン現象

毎年10回は沖縄を訪れる私。しかしながら「やんばる(山原)」エリアにはこれまで足を踏み入れたことがありません。「やんばる」とは、沖縄本島の北部、山や森林など自然が多く残っている地域の総称であり、ここでは便宜的に大宜味村、東村、国頭村あたりを指すことします(画像は「国頭村観光協会」の公式ウェブサイトより)。
今回は「美ら海水族館」のある本部町に長く滞在していたので、せっかくだから「やんばる」まで足を伸ばしてみようと丸1日かけて彼のエリアを巡ってきました。


■やんばるアドベンチャーフィールド/東村
http://yambarunture.okinawa/lp/
ジップラインにつき私は1度だけチャレンジしたことがあるのですが、連れが未経験とのことで、手早くアレンジして差し上げます。アクティビティ中はカメラを持ち込めないので(スマホはOK)、画像は公式ウェブサイトのものをお借りします。
コーヒー園に併設のジップラインだからオモチャみたいなものだろうと高を括っていたのですが、想像以上に壮大で解放感のある設計。まさに森の中を飛び回る気持ちよさであり、来世はヤンバルクイナに生まれようと決意した瞬間です。

ジップラインってこんなに楽しかったっけな。こんなことならハイチを訪れた際に世界最長のジップラインを試しておけばよかった。確か200ドル近くしたからやめたんだっけな。「悩む理由が値段なら買え、買う理由が値段なら止めておけ」という格言が心に沁みたひと時でした。


■又吉コーヒー園/東村
https://www.matayoshicoffee.jp/
前述のジップラインを抱えるエンタメ系コーヒー園。本業のコーヒー栽培だけでなく、宿泊施設やアトラクション、バーベキュー、カフェ、物販も手掛ける多角化農園です。
当園で採れるコーヒー豆のみを用いた「沖縄」。1杯1,400円とコーヒーハンター価格なのですが味は中くらいで人件費を飲むようなものです。人件費の高い日本人が全てを手掛ければこうなるのだ。

しかしながらこれだけの価格を取っておきながらコーヒーフレッシュという
ミルクもどきを添えるセンスがわからない。あまりコーヒーに興味ないのかな。


■前田食堂/大宜味村
https://www.takemachelin.com/2021/04/maeda.html
「二郎系沖縄そば」として有名な「前田食堂」。飲食不毛の地であるやんばるエリアに観光に出かけるのであれば是非立ち寄りたいところ。目の前の海はどこまでも広く青いので、この地域の観光名所のひとつとして捉えて訪れましょう。


■新道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター/大宜味村
https://www.yambaru-vc.com/
割に新しくできた道の駅。大宜味村を中心とした北部の野菜・肉・魚・弁当・パン・お菓子などを販売する直売所が充実しており、このあたりに居を構えているのであれば野菜を大量に買い込みたいところ。また、目の前の海がとても美しく、最も魅力的な眺望を携えた道の駅と言えるでしょう。
ちなみにずっと探し求めていた「ひがし食堂」のアイスを発見。いわゆるぜんざいとはまた違う味わいですが、これはこれでありよりのありでした。


■道の駅 ゆいゆい国頭(くにがみ)/国頭村
https://www.yuiyui-k.jp/
先の道の駅から車で十数分北上したところに再び道の駅が。この僻地に道の駅を連投するセンス。しかしながらこちらの道の駅はクラシックというか、売られているものが種々雑多な土産物であり、あまり美しくありませんでした。
ちなみにこちらでも地元の野菜を販売する直売所が充実しており、このあたりに居を構えているのであれば大量に買い込んでいたところ。畢竟、やんばるとは野菜である。


■辺戸岬(へどみさき)/国頭村
http://kunigami-kikakukanko.com/itiran/06.html
沖縄島の最北端の辺戸岬。ここまで来れば奄美群島の与論島や沖永良部島はすぐそこです。ところで道中、地元の名産品であるヤンバルイナが車に跳ねられたのか道路の真ん中でグッタリしており、その彼をもう一羽が必死に道路わきに引っ張って救護していた姿が心に残りました。まるで「プライベート・ライアン」のワンシーンを見ているかのよう。そういう仲間意識って、生物のどこまであるのかな。虫にもあるのかな。細菌とかウィルスはどうなんかな。


■大石林山(だいせきりんざん)/国頭村
https://www.sekirinzan.com/
やんばる国立公園内にある切立った岩山と亜熱帯自然林のトレッキングコースが整備された観光施設。ドラマ・映画・CMなどのロケ地として多用されています。
センスの無い変な資料館が併設されており、入場料が1,200円と微妙に高いのでどうしようなかあと一瞬悩みましたが入山して大正解。深い緑がたくさんのトレッキングコースがライトに整備されており、最高のお散歩ルートです。パワースポット的マイナスイオンな方は是非。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。