シャム(Siam)/南城市(沖縄)

南城市にあるタイ料理「シャム(Siam)」。創業はなんと1994年。店主の奥様がタイ人シェフの通訳として来日した際に恋に落ち、結ばれ、ここ南城の地に一軒家レストランを開く運びとなりました。ええ話や。
店内はタイ感に満ちています。私は一時期バンコクと東京を行ったり来たりする生活をしていたので、この滲み出る本物のニュアンスを何となく感じることができました。客が我々を除いて、外人だけというのも、たまたまですが異国情緒抜群。

気を良くした私は注文の際にちょろっとタイ語をぶっこんでみるのですが、途端にマダムの顔に華が咲く。懐に飛び込むの、得意です。
私は運転があるのでノンアルコールビールで乾杯。連れの生ビールは500円かそこらなのですが、昔の居酒屋の中ジョッキほどの大きさであり、ああ、ここで盛大に飲み会がやりたい。
色々と注文したのですが、提供順序は謎です。まずはチキンカレー。優しくマイルドな味わいであり、インド系のバターチキンカレーのようです。思ってたよりも量が少ないかな。
エビのカレー炒め。エビの美味しさは当然として、玉ねぎがたっぷりでとても甘いのが印象的。ちなみに当店の料理はマダムの実家の味がベースであり、日本人シェフであるご主人が改良したものだそうです。
季節の青菜の炒め物。沖縄で外食を続けるとどうしても炭水化物が続くので、野菜は貴重です。
カレーは量が少ないなあと思いましたが、パッタイ(タイ風焼きそば)はたっぷり。味も正統的なものであり、本日一番のお皿です。
ソムタム(パパイヤのサラダ)はマダムから「辛いよ?」と脅されていたのですが、バンコクで入院したこともある私にとっては朝飯前。辛味というよりも酸味と甘みが目立つ、親しみ易い味わいです。
春巻きはジューシーな肉と春雨がたっぷり詰まった斬新な仕様。酒を呼ぶ美味しさであり、ああ、誰か早く自動運転を実用化してくんねえかなあ。
お会計はひとりあたり3千円強であり、ガッツリ飲み食いしても5千円前後に着地するでしょう。家の近所にあれば通い詰めるレベル。日常に溶け込む優しいテイストのタイ料理店でした。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。