香港あたりのどデカいレストランのように、丸々一棟が「まつもと」です。1~2人のゲストはカウンター席へ。3人以上はテーブル席。数えるのがうんざりするほどの席数であり、上階の宴会場も含めるととんでもない収容人数です。
従業員の殆どはアジア系の外国人であり、みな仲がよさそうで素敵な職場です。それにしても、このコロナ鎖国時代にこれだけの外国人に囲まれるのは不思議な気分。
生ビールが500円と安い。その他のドリンクも良心的な価格設定であり、単一の料理だけでバっと食べてガーっと飲んでババっと2時間で退店する潔いレストラン。お通しはモズクに海ぶどう。私はモズクにあまり反応を示さない性質なのですが、このモズクは自らTRY MEと語りかけてくるような張りがあり、実際に口にしても美味しい。ズバっとした酢の酸味もいいですね。海ぶどうはこれまで経験したことのないほどの粒の多きさであり、まさにBody Feels EXITな食感です。
こちらはサイドメニューで500円の島らっきょう。このままつまんでも良し、しゃぶしゃぶ肉で巻いて食べるのも乙な味。
本題に入りましょう。こちらがしゃぶしゃぶ鍋。お野菜がたっぷりで、野菜不足に陥りがちな那覇での生活にChase the Chanceです。お豆腐がガッチリとした食感の島豆腐であり、見た目以上の迫力がありました。
主役のあぐー豚。沖縄固有の貴重な豚であり、脂身が大きいのが特徴的。それでもクドさやしつこさといったものは皆無であり、熊鍋を食べるかの如く濃い肉の味わいに品の良い脂の甘さが心に残りました。
ところで調理の殆どは従業員が担ってくれるのですが、近くのオッサン2人組客が担当の従業員のギャルにCAN YOU CELEBRATEな勢いで絡み始め、その後すぐにピアスをしたニイちゃんに接客をバトンタッチしていました。
お鍋は自家製のポン酢やシークワーサー胡椒、コチュジャン味噌などで頂きます。個人的にはシークワーサー胡椒がお気に入り。柚子胡椒のような味わいであり、甘く見てるとピリリと辛い。飽きの来ない風味です。
こちらはサイドメニュ-の「やんばる若鶏の手羽串焼き」。4本で1,500円と中々の高級品であり、「やんばるの若鶏を今朝〆たばかりのもの」という触れ込みだったので、熊本「ろばたやき山ろく」クラスの品質を期待したのですが、値段に見合う美味しさは感じられませんでした。
白眉は〆のお雑炊。しゃぶしゃぶの残り湯に米と卵をぶち込む至って普通の雑炊なのですが、汁に野菜の甘味とあぐーの旨味がしっかりと溶け込んでおり、見た目以上に濃密な風味を奏でています。卵の仕上がりもフワフワとしていて魅力的な口当たり。この雑炊を食べるためにこれまでの過程があったと言って良いほどであり、一言で評すればYou're my sunshineです。
デザートは県産のタンカン。太陽のSEASONを感じさせる熟度の高い蜜の味。沖縄は果物に野菜、肉、魚と何でもあるなあ。
一通りを食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり7~8千円といったところ。豚肉料理としてはかなり美味しく量も満腹間違いなしでリーズナブル。沖縄に旅行に来た際、あぐー豚という食材に興味を示したのであれば是非とも当店へTRY ME。
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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
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