きしもと食堂/本部町(沖縄)

明治38年創業の老舗「きしもと食堂」。沖縄のそば屋ではトップクラスの人気を誇る名店です。前回は八重岳店を訪れましたが今回は本店。駐車場は今この写真を撮っている場所の右後ろナナメの路地を進んだところにあります。
何とも味のある店内。小上がりとテーブル席があり、ギュウギュウに詰めても20名入れるかどうかです。コロナ前のピークタイムは常に行列が生じていたものですが、コロナ禍においては行けばすぐに入れる状態です。
メニューは「そば」と「じゅーしー」のみと潔い。「そば」は大と小があるのですが、大で一般的なラーメンサイズなので、余程の小食でない場合は大を注文すると良いでしょう。
当店を特徴づけるのは麺。一般的にはかん水を用いるものですが、当店は灰汁を使います。薪を焼いた後に残った灰を水に溶かして寝かせ、その上澄みの灰汁を使って作られた木灰そば。その外観ならびに食感は「ラーメン二郎」のようであり、バリっとした噛み応えがあります。
スープは鰹出汁が中心でかなりの甘さ。三枚肉は特大サイズが3つも入っており、豚肉なのにカツオの風味が漂うという興味深い一品。
じゅーしーが絶品。こちらもスープに負けず劣らず濃いめの味付けであり、豚肉にシイタケ、昆布、カマボコなど具材もたっぷり。客単価数万円の和食店の〆に出てきても自然なくらいのクオリティであり注文必須のサイドメニューです。
沖縄でトップクラスの人気を誇るそば屋だけあって、やはり美味しい。ちなみに麺は製麺機のある八重岳店で生産しているそうで、あちらは駐車場も広く停めやすいので、普通の観光客は本店よりも八重岳店を訪れるほうが良いでしょう。オススメです。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。