沖縄本島南部の豊見城市にある名物食堂「海洋食堂(かいようしょくどう)」。ピークタイムには待ち行列が生じる店であり、人気のメニューは昼過ぎには売り切れてしまうことも。
那覇空港から車で15~20分ほどの距離にあり、周辺にレンタカー屋も集まっているので、空港前後に訪れると良いでしょう。店前の駐車場が死ぬほど難しいので、はす向かいすき屋手前空き地にある第2駐車場を利用したほうがイージーです。
店内は典型的なうちなー食堂であり、テーブル席がズラりに座敷。家族連れからおじい、おばあ、ガテン系まで幅広い客層に支持されています。
ゲストの大半の目当ては豆腐。沖縄県民の豆腐の消費量は全国平均の2倍と言われており、また、「島豆腐」という水分が少なく硬い、煮たり炒めたり投げ飛ばしたりしても型崩れしないものがメジャーです。
当店はもともと豆腐屋であり、ついでに家庭料理をつくるようにしたら食堂として大ブレイクしたという経緯があり、うちなー風家庭料理と島豆腐のコラボ作品が人気のようです。
私は名物の「豆腐ンブサー」を注文。720円です。「ンブサー」とは、野菜の出汁で煮込んだ料理のことであり、しりとり業界の救世主です。当店の「豆腐ンブサー」は大量の島豆腐を出汁で煮て、同じく煮た豚肉をトッピング。
兎にも角にも強烈なボリューム感であり、自動的に付随するライスにまで手がまわらないほどです。少し散らされるニラの味変に助けられた面も大きい。
おからは一般的な味覚であり、スーパーの総菜のそれと大差ありません。
オマケのそばも悪くはないのですが、やはり専門店のそれに比べるとやや味気なく感じます。
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オマケのそばも悪くはないのですが、やはり専門店のそれに比べるとやや味気なく感じます。
連れは「ゆしどうふそば」を注文。こちらも720円。「ゆしどうふ」とは豆腐が固まる手前のおぼろ豆腐のことであり、型に入っていないぶん自由な形状で育ち、ふわふわとした食感です。
当店ではいわゆる沖縄そばに「ゆしどうふ」をぶち込み、ポーチドエッグと豚肉をトッピング。やはりとんでもない量であり、「正直そばは不要かも」とは連れの談。ちなみに麺抜きの「ゆしどうふ」は520円です。安い!
ということで、この日は私の短くない人生で最も豆腐を摂取した1日となりました。豆腐としての美味しさは中々のものであり、量もたっぷり、値段は安く独創性もある。観光客にとって沖縄らしさを楽しむにはうってつけのお店でしょう。冒頭に記した通り、空港の前後にどうぞ。関連記事
1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
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