ひがし食堂/名護(沖縄)

沖縄本島の高速の北端、許田インターを降りて15~20分ほど。「オリオンハッピーパーク」ほど近くにある中学校の裏手にある「ひがし食堂」。創業から50年近い老舗です。専用駐車場はお店の左手に3~4台分ほどあります。
まさに食堂と言った風情の店内。テーブル席が4卓に小上がりの座敷席も4卓ほど。ゲストは地元客がほとんどであり、家族連れから仕事の途中で抜けてきた方まで、土曜の午後的な和やかさがあります。
一番人気の「三枚肉そば」。カツオ出汁を土台とした優しいスープにツルっとした喉越しの沖縄そばが泳ぎ、トップには豚の三枚肉が三枚トッピングされています。この三枚肉が旨くって、東京のアホな居酒屋であればこれだけで780円は取れそうなクオリティでした。
こちらは「ちゃんぽん」。一般的に「ちゃんぽん」とはラーメン的な麺料理を指しますが、沖縄ではこのように中華丼的な食べ物を意味します。長崎ちゃんぽんの接頭に「長崎」を付けるのは意味があるのだ。

さて、スペシャリテの「ぜんざい」に入りましょう。一般的に「ぜんざい」とは小豆を煮たホットなおしるこのようなものを意味することが多いですが、沖縄では煮た豆にかき氷を盛り付けたものをそう呼びます。
こちらは「ミルクぜんざい」。いわゆる「ぜんざい」に練乳がたっぷり塗りこめられています。氷が絶品。きめ細やかに削られた粉雪のような氷が口に含んだ瞬間に秒で消えてきます。沖縄のカキ氷は雑に削られた縁日のような舌ざわりのものが多いのですが、当店のそれは東京の千円を超えるようなカキ氷にベクトルが近い。
続いて「宇治ミルク金時」。先の「ミルクぜんざい」に抹茶シロップも組み込まれており味が濃密になりました。ちなみにそこの金時豆部分については若干の酸味が感じられ独特の風味。白玉は水のようにシュパっとした食感です。
金時豆がたっぷりで相当腹にたまりました。食事メニューとかき氷のダブル喰いは厳しいと感じるほどのボリューム感です。それでも食事は700円前後、ぜんざいは300円台からとびっくり価格。やっぱりカキ氷ってこうでなくっちゃね。東京の千円越えが当たり前の商業的な店は反省するように。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。