「AU GAMIN DE TOKIO(オーギャマンドトキオ)」は好きなレストラングループのうちのひとつだったのですが、リニューアルオープンした「トラットリア モード(TRATTORIA MODE)」の、行儀の良い客を等閑に付す態度に腹が立ち、暫く距離を置いていました。
が、その地階にある系列の和食店がコロナを奇貨としてランチ営業を始めたとのことだったので、ランチだったら外してもいいかあ、という雑な気持ちで訪問。恵比寿は日仏会館の脇を入ったところです。
店内は小綺麗な居酒屋という佇まいであり、囲炉裏を備え付けた厨房をぐるりと取り囲むカウンター席に、個室が少々。従業員はみな感じが良く、「トラットリア モード(TRATTORIA MODE)」での体験は何かの間違い、事故だったのではないか、という気もしてきました。
私は1日5食限定の「極厚とんかつ定食」を注文。1,800円です。「極厚」というので「とんかつ成蔵(なりくら)」のような径を期待していたのですが、厚さは一般的なものであり、その代わり広さが大きかった気がします。どちらかというと「わらじとんかつ」。味は悪くはありませんが、さすがに専門店には敵いません。
出汁巻きはオーダーが入ってから焼き始めるスタイル。こちらはきちんとした割烹の味わいであり、やはり当店は夜にチョコチョコと色んな料理を楽しまないと、その真価を問えない気がしてきました。
お味噌汁は一般的な定食屋のそれと同等です。
ごはんは水気が多くベチャついており、カタメを好む私のタイプではありませんでした。
連れは「肉豆腐&焼き魚定食」を注文。1,700円です。少し味見させてもらいましたが、焼き魚は粕漬けを炭火で焼いたものであり美味。肉豆腐は和牛のすじ肉を用いており、肉はもちろん脂やゼラチン質の部分もグッド。酒が欲しくなる味の濃さです。
日常のランチとしてはやや高めではありますが、あのサイズ感のとんかつ(とんかつとは高いものだ)に魚、肉豆腐を食べてこの価格におさまるのであれば悪くないディールです。次回は夜に飲みに来てみようかな。ランチにチャレンジする方は、まずは肉豆腐が組み込まれたものを注文すると良いでしょう。
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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
- ALTRO!(アルトロ) ←十番カラペティ・バトゥバ!の姉妹店。居心地最高。
- マッシュルーム(MUSHROOM) ←3皿取ってデザートやお茶までついて3,500円ってむっちゃ安くない?
- アリゴトゥール(Aligoteur Que du bonheur) ←美味しいを突き詰める旨いもの屋。
- 筑紫樓(つくしろう) ←ランチタイムは社会貢献活動かもしれませんが、それにしてもお得である。
- 鍈輝(えいき) ←コロナ・テイクアウトグルメグランプリ優勝店。
- クンビラ(KHUMBILA) ←スパイスのオーケストラともいうべき複雑な味わいが五感に押し寄せる。
- ブラチェリア デリツィオーゾ イタリア(BRACERIA DELIZIOSO ITALIA) ←ランチの信じがたい費用対効果。
- CarneSio east(カルネジーオ イースト) ←なんて素晴らしい費用対効果なのでしょう。
- スブリデオ レストラーレ ←チーズ好きのカーバ神殿。
- ガストロノミー ジョエル ロブション ←やはり最強。季節ごとにお邪魔したい。
- チャイニーズダイニング方哉(まさや) ←ランチの千円担々麺が絶品。
- 蕎麦懐石 義(ぎ) ←飲み物付きランチコース4千円がほんとうにすばらしい。
- えびすの安兵衛 ←超行列店。高知名物「屋台餃子」を恵比寿の地で!