那覇は泊、とまりんから徒歩数分の場所にある「ヤマナカリー別邸」。オープン前から行列が生じ、13時には売り切れ始めるという大人気のカレー専門店。店主のムッシュ山中は那覇高校前の大人気カレー店「ゴカルナ(Gokarna)」出身。「別邸」ということは「本邸」もあるはずなのですが、そのあたりの事情は企業秘密とのこと。
店内はカウンター席のみで10席強。いわゆるラーメン屋的なレイアウトです。また、特徴的なのはテイクアウト客が物凄く多いこと。ややもすると店内飲食組よりも多い勢いです。
カレーは潔く2種類のみ。1つは固定メニューの「鶏だし仕立て旨みチキンカレー」、もうひとつは期間限定入れ替わり対象メニューで、この日は「金柑と唐辛子で作った鶏ささみのココナッツカレー」。それぞれ850円で、2種盛りだと100円アップです。
1種類につき50円で追加のトッピングをお願いすることができます。こちらは「彩り野菜のピクルス」で、タネは紫玉ねぎ・ゴーヤ・ニンジン。酢漬けというよりはスパイスの風味の強いピクルスです。
手前は「キャロッペ」、奥は「うこみん」。「キャロッペ」はいわゆるキャロットラペであり、強いスパイスが特徴的。「うこみん」はキャベツをウコンとクミンで和えており、野菜摂取量が増え罪悪感を和らげてくれます。
連れは「金柑と唐辛子で作った鶏ささみのココナッツカレー」を注文。先のカレーに比べると粘度は乏しくサラサラとしたタイプ。一口頂きましたが、いわゆるグリーンカレー的なテイストであり、ココナッツ風味が前面に出ていました。
辛さのカスタマイズならびにライスの増量は無料であり自由度は高い。何よりトッピングを3つ付けても千円でおさまる価格設定が素晴らしいですね。味についても行列が指し示す通り間違いのない美味しさであり、東京に進出したとしてもトップクラスに活躍できることでしょう。オススメです。関連記事
カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
- 酒肆ガランス/白金高輪 ←本格派。カレー屋は当店に修行しに来るように。
- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- デリー(DELHI)/上野 ←総本山。セットメニューが異常にお得。
- ボンディ(Bondy)/神保町 ←アタックとしては甘味。続いて穏やかな辛味が到来するという仕様。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- ディラン/新お茶の水 ←意外にも家庭的でゆるふわな味わい。
- スパイスボックス(Spice Box)/神田 ←日本人の口に合う本格派。ボリュームが心底満点。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!