那覇市樋川、与儀公園の近くに位置する「尊尊我無(とうとがなし)」。ゆいレールの牧志駅または安里駅からいずれも10分以上歩くのでアクセスは良くありません。築70年近い古民家をリノベーションした雰囲気のあるエクステリアであり、ややこしい店名は奄美の古語で「ありがとうございます」。
伊丹功シェフは東京生まれ和食育ち。アラフォーになって沖縄へ渡り、当店の厨房を預かっています。
名護のクラフトビールは800円、普通のオリオン生であれば600円とリーズナブル。泡盛についてはピンキリであり、希少な古酒は目を剥くような値段です。
沖縄そばのそばかぎでスタート。目の前で粉と水と塩の状態から作り始めるのが楽しい。シェフと自然にコミュニケーションも生まれるため、よく練られた導入部だと感じました。
沖縄そばのそばかぎでスタート。目の前で粉と水と塩の状態から作り始めるのが楽しい。シェフと自然にコミュニケーションも生まれるため、よく練られた導入部だと感じました。
前菜盛り合わせはモズグ、アーサのかき揚げ、マーマチの手毬寿司、島らっきょうと中味のきんぴらなどなど沖縄食材が百花繚乱。いずれも手の込んだ調理であり、沖縄料理というよりは沖縄の素材に限定して和食を作ったような印象です。
島カボチャのすりながし。トロっと粘度のあるものかと思いましたが意外にもサラサラとした舌ざわりでした。お造りの盛り合わせはマクブーにメバチマグロ、ハマダイ、ソデイカ、ヤコウガイ。いずれも近海物の高級魚であり、ビールでシャラっとつまむに最適です。
シイラの炭焼き。ムチっとした食感でありポーションが大きく食べ応えがあります。付け合わせに冬瓜のおろしやニガウリ、島ニンジンなど漏れなく沖縄食材が用いられており、ここまで徹底して沖縄に拘ることができるのは内地出身者ならではのような気がしてきました。お口直しにイチゴを凍らせたもの(?)を頂いてから、、、
〆の沖縄そば。八重山産の全粒粉を含む4種類の小麦をブレンドしているそうで、ツルっとした舌ざわり。澄ました豚骨出汁はフレンチのコンソメのようなニュアンスがあり液体としての完成度が高かった。ただ、旅行者として欲を言えば三枚肉がバーンとしたフルセットの沖縄そばが食べたかったです。
デザートに紅イモようかん。なかなかにしっかりとしたボリューム感で胃袋に溜まりました。名護のお茶がとても美味しい。
以上を食べ、酒を2杯飲んでお会計はひとりあたり1万円強。「百名伽藍」のように本格派の料理がこの価格帯で楽しめるのは実にリーズナブル。店に至るまでのアプローチやエクステリア、内装を含めて沖縄が充実しているので観光客に最適。内地のビジネス客を迎える接待にも良いでしょう。
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