熊本空港から車で20~30分、熊本インターからは5分ほどに位置する「かつ美食堂」。1967年創業の老舗であり、馬肉料理に定評があります。観光客はレンタカーじゃないと厳しい立地。その代わり(?)、駐車場はたっぷりあります。
カウンターやら座敷やらで相当広い店内。我々は土曜日の11時過ぎに訪れてスイスイに入れました。それでも結局は売り切れメニュー続出の人気店のようなので、きちんと楽しみたい方は早めに訪れると良いでしょう。飛行機で熊本に到着してそのまま向かうのが良いかも。まずはレバ刺し。悪くはないのですが普通の居酒屋クオリティでもあり、これで1,430円は高く感じました。他の定食メニューが控えめな価格設定なので、余計に割高に感じたのかもしれません。
私は「肉めし定食(ホルモン中付き)」。1,540円です。人気メニューの「肉めし」と「ホルモン」の両方を食べることができる欲張りなセットです。
こちらは「肉めし」。丼に盛った白米にぶつ切り(?)の煮込みをぶっかけたもの。味付けとしては吉野家や松屋のベクトルに似ており、その馬肉バージョンといったところでしょう。
こちらは「肉めし」。丼に盛った白米にぶつ切り(?)の煮込みをぶっかけたもの。味付けとしては吉野家や松屋のベクトルに似ており、その馬肉バージョンといったところでしょう。
「ホルモン」は馬のホルモンの煮込みです。馬のホルモンって初めて食べるかも。しかしながら匂いがキツく私には無理め。私はこういう料理に割と強いつもりでいたのにこの結果なので、かなり好き嫌いが分かれる料理と言えるでしょう。それでもゲストの半分以上はホルモンを注文していたので、ある意味ではソウルフードに近いものなのかもしれません。
連れは「馬肉炒め定食」を注文。1,540円です。「馬肉炒め定食」は正肉をたっぷりのネギと共に醤油風味に炒めたもの。いくらか頂きましたが、これは美味しいですねえ。野性味あふれるパワフルな馬肉にジャジャっと炒めたネギがよく合う。ビールを呼ぶ味わいであり、運転があることが悔やまれます。
お会計はふたりで5千円弱。酒を飲んでいないのに思ったよりも高いな、というのが素直な印象です。それでも都心で馬肉料理を食べることを考えれば割安ですし、何より「馬肉炒め定食」はとても美味しかった。熊本を訪れた際の話のタネにどうぞ。退店時は「あとぜき」をお忘れなく。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。