燕楽(えんらく)/御成門

御成門「燕楽(えんらく)」。創業は1950年で、元々かなり有名なとんかつ屋でしたが、今となっては都内最強のとんかつ「成蔵(なりくら)」を輩出した老舗と聞いた方が覚えは良いかもしれません。なお、千鳥町や池上にある同名のお店は当店からののれん分けです。
歴史を感じさせるハードボイルドな店内。とんかつ系の定食はもちろん、カレーや丼もの、一品料理に酒も豊富と飲み屋使いしても良さそうな雰囲気です。店主は終始朗らかで、老舗の看板に奢ることなく気持ちの良い客あしらいです。
ロースかつ丼。1,080円です。都心のとんかつ屋の夜の部でカツ丼が1,080円というのはかなり良心的。カツは作り置きであり、注文後にカツとじにするだけの料理ですが、まあ、千円かそこらなので多くは望むまい。ちなみにガチでその場で揚げる系の定食は2,400円と中々の価格設定です。
お新香は自家製なのかなあ。この価格帯で自家製というのは嬉しいですね。丼モノはライス多めなので漬物が活躍する場面は大いにあります。
豚汁は珍しく真っ白。ショウガがきいているのか独特の風味を奏でておりクセになる味わいです。
カツ丼としての美味しさは正直「かつや」と大差ありませんが、旨い豚汁とお新香に歴史も味わうことができるという点で悪くない価格設定。次回は「ヒレかつ定食」にチャレンジしてみようかしらん。

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私は「とんかつ」という料理をそれほど好みません。だって、豚肉を脂で揚げるだけじゃないですか。それなのに、行列するは調理に時間がかかるわ結構効高価だわで、積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く「とんかつ」ならびに「とんかつ屋」について、検察官のようにシビアに評価しています。思い入れが無い分、信憑性は高いかもしれません。
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とんかつを「超一流の大衆料理」として、グルメ業界の重鎮たちがひたすら議論を重ねる本。よくもまあとんかつでこれだけ語れるなあと呆れます。ここに記された「殿堂入り」のお店はさすがに外しません。