ピャチェーレ(Piacere)/東京駅

「シャングリ・ラ ホテル 東京」のメインダイニング「ピャチェーレ(Piacere)」。ラグジュアリーホテルのメインダイニングはフランス料理であることが多いのですが、当館はイタリアンレストランです。
28階から丸の内方面を望む絶景(写真は公式ウェブサイトより)。当たり前ですが駅前広場や線路などグーグルマップと同じ絵が見えるので興奮します。眺望はもちろんのこと、天井が高く内装も嫌らしくない程度に豪華であり、とてもセンスを感じます。
前菜とメインにデザートの3皿コースを注文。まずは前菜盛り合わせ。手前はサワラに右奥はキノコのマリネ、左は鶏肉。注文後ちょっぱやで提供されたので作り置きでしょうが、それでもさすがホテルだと思える上質な味わいです。
パンは2種なのですが、いずれもかなり美味しい。白眉はオリーブオイル。おひさまの味をまるかじりとも言うべき緑の味の濃い油であり、鼻から抜ける爽快感が堪りません。
私はメインディッシュに豚肉をチョイス。この料理がホテルの大箱ダイニングとは信じられないほどの出来栄えであり、豚肉の質もさることながら火入も完璧であり天下無双の美味です。塊肉だけでなくリエットにしたバラ肉も添えられており豚肉を様々に味わえて嬉しい。
連れはオマール海老のタリオリーニを注文。太った海老を彷彿とさせる麺の盛り付けであり、後から注がれるビスクのソースも美味しそう。ぐぬぬ、こっちにすれば良かったかな。でも豚肉旨かったしな。
私のデザートはティラミス。盛り付けこそ変わってはいますが、味はまあ、ホテルで食べるスイーツとしてはこんなもんでしょう。
連れは「洋梨のコンポート」を注文したはずなのですが、コンポートだけでなくチョコアイスやキャラメルクリームなど定番の味覚が勢ぞろいで美味しそう。ぐぬぬ、こっちにすれば良かった。
お茶菓子も出ます。発酵バターをたっぷり用いた焼き菓子であり、スタンダードナンバーではありますがリッチな味わい。
食後の飲み物には紅茶を選んだのですが、これが大正解。一般家庭ではまず導入されることないであろうゴージャスにしてエレガントな味わいであり、食後のオマケでここまで美味しい紅茶は珍しい。
お会計はひとりあたり7千円ほど。パパっと食べるランチだったので酒は飲まず水道水で通したのでこの支払金額ですが、軽く飲んだらひとり1万円程度でしょう。それでもラグジュアリーホテルのランチとしては妥当な価格設定。眺望が見事なので、天気の良い日にどうぞ。

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