明治の館/日光

日光東照宮のすぐ近くにある「明治の館」。蓄音機を日本に初めて紹介したアメリカの貿易商F.W.ホーンの別荘を転用したレストラン。繁忙期には予約を取らないファミレス記帳方式なので、行けば必ず入店できるという公平さがありがたい。我々は日曜日の12:40に到着し、入店できたのは13:40でした。
1階と2階があって、我々は2階に通されました(写真は1階)。いわゆるレトロというか、何とも言えない風情が漂う内装です。従業員にはメイド服を着せ雰囲気を操作するのですが、こいつらがどうにも気がきかない、感じの悪いバイトたちなので、ハードとソフトの間に大きなギャップのあるレストランです。
我々はアラカルトで注文。最初に「日光まいたけの鉄板焼き」がやって来ました。山盛りのまいたけにジュワジュワとバターが溢れかえっておりシズル感満載。キノコの香りが実によく、味わいも野性的で美味。注文時はキノコ焼いただけで1,200円は高えなあと思いましたが、なるほど価格に見合った美味しさです。
オニオングラタンスープは普通ですね。東京のその辺のカフェのそれのほうがレベルが上であり、1時間待った甲斐はありませんでした。
スペシャリテのオムレツライス。こちらも不味くはないのですがそのへんのファミレスと大差ない味わいであり、なぜこんなに人気が出たのだろう、なぜ食べログの百名店に選出されたのだろうと、なぜなぜ分析をしてしまいました。神田「美味卵家(ウマタマヤ)」であれば半額で倍以上美味しい。
エビマカロニグラタン。こちらもオムレツライスと同様、そのへんの洋食屋のクオリティと大差なく、私でも同等かそれ以上のものを作れる美味しさです。これで1,800円(税サ別)は高いなあ。
サイドメニューで「むかし懐かしのコロッケ」的なものも注文したのですが、これが本当にジャガイモしか入っていないコロッケであり大変味気ない。確かに「むかし懐かし」かもしれない。モノは言いようである。
酒は注文せずお冷で通し、お会計は合計で8千円弱。ファミレスに毛が生えただけの料理にこの支払金額は納得がいかない。加えてサービスのレベルは極めて低いのにも関わらず生意気にもサービス料10%をチャージされるのが解せません。サービス料を10%取るということは、それなりの覚悟をしろってことだぞ。
とは言え日光東照宮という強力なコンテンツのついでに訪れるには悪くない経由地かもしれません。あくまで観光名所に付随する飲食店と割り切って訪れましょう。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。