日光の冬は超寒く、雪や雨なども少ないので天然の氷を作るに適した風土だそうです。いくつかある氷室のうち最も有名な氷室がココ「松月氷室(しょうげつひむろ)」。夏にもなれば数時間待ちは当たり前の人気店なので、我々は冬に訪れました。おかげさまで日曜日の真昼間でも待ち人ゼロですぐに入店。
入店時にどのフレーバーかを選んで紙に書きつけ先に支払いを済まし、座席で待っていると番号を呼ばれるというファストフード形式です。フレーバーは千円を超えるものもあり、栃木の片田舎でカキ氷が1杯千数百円とは驚きである。
注文後10分ほどして着丼。左が「生いちごプレミアム」で1,100円、右が「モンブラン」で1,210円です。なるほど映える。SNSにモテそうな状貌です。
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こちらが「生いちごプレミアム」。おお!氷が旨い!これが天然の氷の魅力かと思わず唸ってしまう美味しさです。ただ、シロップというかトッピングというか、上からかかってるタレはリッチすぎるきらいがあり、天然氷の良さをかき消しているようにも感じました。
「モンブラン」も同様に、氷は旨いがクリームの味付けはどうでしょうという印象。かき氷下部にある、シンプルに練乳がかかった部分が一番美味しく、モンブラン部分は余計に感じました。
畢竟、当店の魅力はやはり天然氷の美味しさであり、500~600円あたりのシンプルなシロップがけのカキ氷が最も満足度が高いのかもしれません。
また、カキ氷としては日本最高峰の美味しさであることには間違いないのですが、行列の長さや値付けの高さにそれだけの価値はあるかどうかは人それぞれでしょう。私はかき氷マイスターではないので、台湾で食べる数百円の雑なカキ氷でも十分に満足できるタイプ。同じお金を払うのであればコンビニのハーゲンダッツを3つか4つ食べたい。
余程のフリークでもない限り天然氷とそうでない氷の間に有意な差を見出すことはできないと思うので、あくまで伝統工芸品や歴史文化遺産にお金を払うつもりで訪れましょう。
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