店内は20席ほど。カウンター席とテーブル席がいくつかであり、ちょっと広めなラーメン屋ほどのサイズ感。ネット上の口コミで「サービスが不愛想」的なものが散見されましたが、私は特に気になることはなく、むしろ感じ良く思えました。
井上裕一シェフは「アロマフレスカ」の姉妹店である「アロマクラシコ」で4年間シェフを務めた実力派。もちろんイタリアでも数年を過ごしており、店名の「Antica(古い)・Braceria(炭火焼き)・Bell'italia(美しいイタリア)」からもイタリア愛が伝わってきます。
ランチタイムは「パスタ」「パスタ+前菜」「パスタ+前菜+メイン」の3種。私は真ん中の「パスタ+前菜」を注文し、500円の追加料金でパスタを「本日のフレッシュパスタ」に変更してもらいました。
前菜たちが到着。左からブリ、キャベツとカラスミのスープ、イベリコ豚の煮込み。ブリは思いきりの良い調味でありワインが欲しくなる。スープはキャベツの甘味とカラスミの旨味の対比が鮮烈で快味。イベリコ豚はじっとりと味が染み込んでおり、肉そのものよりも料理としての美味しさが心に残りました。なお、奥にあるパンも香ばしく深みのある味わいで地味にめっちゃ旨いやん。
「本日のフレッシュパスタ」はニョッキ。生ハムのミンチや茄子が主体であり、濃厚でクリーミーなソースとコッテリしたチーズの味わいがニョッキを覆いつくす。すぐ一口もう一口と後を引く美味しさであり、追加でパスタをもう一皿注文しようかと迷ってしまうほどです。
いやあ、ちょっとびっくりするほど美味しかった。これは是非とも夜にもお邪魔したいですね。店名の通りに炭火焼きを堪能しながら赤ワインをガブリ。想像しただけで最高の楽しみだ。
関連記事
イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
- ウシマル(Ushimaru)/山武市(千葉) ←ちょっとした海外旅行に来たような満足感。
- ヴィラ・アイーダ(Villa AiDA)/岩出(和歌山) ←我が心のイタリアン第1位。
- プリズマ(PRISMA)/表参道 ←高価格帯のイタリア料理という意味では東京で一番好きなお店かもしれない。
- TACUBO(タクボ)/代官山 ←ポイントは二番手の存在。
- アロマフレスカ(Ristorante Aroma-fresca)/銀座 ←好き嫌いを超えた魅力。普遍性。
- ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原/箱根 ←最高の家畜体験。
- ひまわり食堂/富山市 ←こねくり回すことなく、いま何を食べているのかハッキリとわかる味と量。
- プリンチピオ/麻布十番 ←こんなに有意義な6,800円があるか?
- カーザヴィニタリア/麻布十番 ←ゴージャスな店内と落ち着いた雰囲気。そのくせ高くない。
- ロッツォシチリア/南麻布 ←雰囲気良く客のレベル高し。ウイキョウのパスタが秀逸。
- ポンテ デル ピアット (PONTE DEL PIATTO)/広尾 ←少量多皿でどれも旨い。
- サローネ2007/元町 ←ランチのポモドーロは絶品。グラム数が指定できるもの最THE高。
日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。