オーベルジュ ド ぷれざんす 桜井(宿泊)/桜井(奈良)

古都の歴史文化が色濃く残された桜井の地にある「オーベルジュ ド ぷれざんす 桜井」。同じ敷地内に「なら食と農の魅力創造国際大学校」という奈良県の学校があって、そこの教師と実地の場(?)を兼ねてオーベルジュの運営を「株式会社ひらまつ」に任せてある面白いコンセプトのオーベルジュです。「ぷれざんす」はどういう意味なんだろう。ボルドーの右上にある街のことかなあ、だとしたら何で平仮名なのかなあ。
ロビーはかなり簡素。9室のみのスモールラグジュアリーと言いたいところですが、あまりラグジュアリー感はなく、大企業の保養所のような雰囲気です。もちろんひらまつが経営する宜野座京都熱海仙石原賢島といったホテルとは価格設定が全然違うので、同じ土俵で語ってはなりません。
GoToの時期だったのでクーポンが貰え、追加で桜井市が独自に展開するキャンペーンも加わり、なんやかんやで2万円ものクーポンを手にしました。なんかすげえ得した気分。全部ココで飲んで帰ろうっと。

ところで桜井駅からタクシーで来たのですが、運ちゃんから「お客さん、もしかしてGoTo?」と話しかけられ「いやあ、GoToには本当に助かってる。アレが始まってから、一気にお客さん、増えましたもんね!クーポン使って気前よく貸し切りしてくれるし!」とテンション爆上げでした。GoToプロジェクトはスタートこそグダグダでしたが、始まってみれば上手い具合に成果が出ているのかもしれません。やっぱ旅行に行ったら必要以上に金使うもんなあ。
本題に戻りましょう。お部屋は一般的なシティホテルのそれであり、特別何かという印象はありません。我々はツインでの滞在であり、ツインは7室、スイートは2室、全ての部屋にテラスがついているそうです。
窓からの景色は素敵。まさに田園風景という表現がピッタリであり、南砺の「里山のオーベルジュ 薪の音」を思い出しました。
冷蔵庫の中身は全て有料。やはり全てフリーな宜野座京都熱海仙石原賢島とは印象がかなり異なる宿泊施設です。自分のところの施設じゃないし、色々制限があるのかもしれません。
バスルームはシャワーはおろかトイレまで独立されておらず使い勝手が悪い。せっかく土地がいっぱいある田舎に建てたんだから、このあたりもっと贅沢に作れば良かったのに。
アメニティは「Gilchrist & Soames」で統一されているのですが、この会社知らんかった。
ところでお隣の「なら食と農の魅力創造国際大学校」では学園祭(?)が開催されており、カレーちゃチュロスなどちょとした出店が出ています。こちらの運営は奈良県ですが、前述の通りひらまつのシェフたちが指導も行っており、名誉校長はムッシュ平松博利。名称こそは何とも粋のないネーミングですが(国際と名の付く大学は基本的にヤバい)、フェルナン・ポワンの「若者よ、故郷へ帰れ。その町の市場に行き、その町の人のために料理を作れ。」を体現するコンセプトには大賛成。
さてお待ちかねの夕食。冒頭のクーポン券は全てここで飲み切りました(というか1万円ぐらい足が出た)。詳細は別記事にて

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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