あり?こんな雰囲気のお店だったっけ?妙に大箱で高級ファミレス感のような装いであり、テーブルクロスは張られず実にカジュアルな雰囲気です。広尾時代のもう少しバリっとした雰囲気を知っているだけあって拍子抜け。サービス陣も登場人物によって実力の差が激しく、おいおい大丈夫かいなと感じることも多かった。
飲み物メニューもまずはパウチ加工されたドリンクメニューを持って来られるため、あくまでカジュアル路線に舵を切ったのかもしれません。きちんとしたボトルを注文するのが馬鹿らしくなってきた。まずはカボチャっぽいスープに日本のモッツァレッラチーズと生ハム。見た目通りのベーシックな味わいです。
カルパッチョはクロムツ。アサリの出汁などを調味に用いており、魚はもちろん味付け含めて美味しかった。
温前菜はタイ。バリっとウロコ焼にしてサクサクと食感が楽しい。濃密なソースを含めてクラシックな味わいであり私好み。
パンはコロンと小さなものが半身。凝縮感があって美味しいのですが、2.5時間を要するコース料理でこれ半分しか持って来てくれないサービス精神はいかがなものか。
手打ちパスタに具材は伊勢海老。濃密な味わいにもっちりとしたパスタの食感がグッド。パン粉(?)のサクサクっとしたアクセントもナイスです。ただもう少し量を。
カルパッチョはクロムツ。アサリの出汁などを調味に用いており、魚はもちろん味付け含めて美味しかった。
温前菜はタイ。バリっとウロコ焼にしてサクサクと食感が楽しい。濃密なソースを含めてクラシックな味わいであり私好み。
パンはコロンと小さなものが半身。凝縮感があって美味しいのですが、2.5時間を要するコース料理でこれ半分しか持って来てくれないサービス精神はいかがなものか。
手打ちパスタに具材は伊勢海老。濃密な味わいにもっちりとしたパスタの食感がグッド。パン粉(?)のサクサクっとしたアクセントもナイスです。ただもう少し量を。
メインはもちろんアクアパッツァ。この日のお魚はメダイであり、あくまで素朴な調理なのですが、トマトの使い方などプロの気配を感じさせる味わいです。テーブルに持って来てから器用にデクパージュ(お取り分け。写真は2人前)するプレゼンテーションも楽しい。
デザートは巨峰盛りにジェラート。シンプルな甘味ですが素直に美味しかった。お茶菓子とハーブティーで〆てごちそうさまでした。お会計はひとりあたり1.6万円ほど。ふたりで1本飲んでひと通りのコースを食べたという意味で、まあ、こんなもんでしょうか。料理は相変わらずジャパニーズ・イタリアンの王道であり、誰もが好きな味わいでしょう。
ただ、やはりこの大箱化&カジュアル化は気になるところ。カップルが記念日に訪れるような雰囲気では既に無くなり、女子会でワチャワチャしたり、ランチでマダムがおしゃべり中心、みたいなノリへと変わってしまったような気がします。どちらが良いかどうかは人それぞれですが、私は前の雰囲気のほうが好きでした。
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日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。