里山のオーベルジュ 薪の音(宿泊)/南砺(富山)


1日3組限定のオーベルジュ「薪の音」。以前に金沢の別館に滞在したことがあるのですが、今回は富山県は南砺市の総本山にお邪魔します。世界遺産の合掌造りとかあの辺のド田舎(失礼)にあります。
オーナーは江戸の終わりから7代続く農家であり、地元で公務員として奉公しつつ集落の町内会長を務めたりと地域に深く根を下ろした方。ある意味でフランスのオーベルジュを体現した施設でしょう。
ロビーにてチェックイン。立派な日本家屋ながらコルビジエのソファにB&Oの音響と、上手に和洋折衷されています。
部屋に入ります。我々は「特別室 四花菱」という部屋であり、こちらも和と洋が同居。やっぱ畳っていいな~。思わず裸足で走り回ってしまいました。
テラスからの風景。「ランドスケープ ふらの」でも感じましたが、オーシャンビューばかりがリゾートではないと訴えかけてくる優しい眺望です。
お茶やネスプレッソなどが用意されており、また、冷蔵庫の中身も自由に手を付けてOK。種類こそ限られていますが、まあ、夕食で盛大に飲み食いするので問題なし。
ベッドはカッシーナ社製のロータイプベッド。オシャレなのですが、夜中にお手洗いに立った際に盛大に足をぶつけてしまい、ひとり悶え苦しんでしまいました。
ライティングデスクは無いのですが、デカい化粧台がベッドルームにあり、そちらで代用することができます。wifiは驚くほど速い。
面白い構造で、ベッドルームからロビーの吹き抜けテラス(?)へ出ることができます。いいなあ、別荘が欲しくなるなあ。
バスルームはティファニーカラーでとってもキュート。トイレはサティスであり建物の外観からは考えられないほど機能性に優れています。
バスタブはジャクージ。後付けのプラスチックのやつではなくしっかりとビルトインされた本格派。窓が大きくバスタブから里山の風景も望むことができます。
日が暮れたので夕食会場へと向かう。1日3組のみ宿泊可能なのですが、ダイニングもそれぞれ個室が与えられています。賢島の「ひらまつ」に似た仕様であり、このあたりコロナ向きかもしれません。詳細は別記事にて。
こちらは朝食。夕食時は真っ暗だったので気づきませんでしたが、ダイニングからも美しい緑を望むことができます。ところどころお花が咲いているのがすごくいい。
フグと地元の豆腐などを用いた治部煮。味噌の風味が濃密であり、また、それに負けない具材の旨味。洋食も良いですが和食もなかなかやりおるわい。
由緒正しき旅館の朝食。カマドで炊いたばかりの白米がピカピカと美しい。
ごはんのお供にと漬物なども用意してくれます。うひゃー、こいつは嬉しい悲鳴。この日はランチにしっかりとしたフランス料理を予約していたので朝食は控えめとしましたが、欠食児童であれば3合は食べれそうなラインナップです。
自家製のヨーグルトで〆。ダメだもうお腹いっぱい。もうひと眠り。素敵な週末でした。

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