古民家(?)をリノベしたのか、太い梁などその面影が感じられる内装であり、メルボルンあたりのカフェのような雰囲気です(写真は公式ウェブサイトより)。営業時間は11:00~22:00と使い勝手が良く、サラダを中心とした健康的な食事が自慢。ペット連れもOKとのこと。
オニオングラタンスープは単品で800円ほど。バーガーマニアでのお気に入りメニューだったのでまず間違いないだろうと注文したのですが、やはり間違いはありませんでした。チーズの焦げ目やちょっとこぼして焼いたプレゼンテーションなど堂に入ったものがあり、味そのものも玉ねぎの旨味が見事に凝縮されています。ビストロなら倍の値段で出せる。
ファラフェルサラダは1,590円。ファラフェルは控えめなサイズが4粒と物足りない印象の外観ですが、かなりギュっと詰まった凝縮感のあるタイプであり食べ応えがあります。何より旨い。パリで一番行列の長い「L'As du Fallafel(ラス・ドュ・ファラフェル)」よりも全然美味しい。
野菜は新鮮そのものであり、バリっジャクっと耳に響くサウンズ。見た目以上に量も多く、かなり腹が膨れます。
焼き野菜やパンも付きます。パンは日本人向けに設計されているのか、パンドカンパーニュ風ですが酸味は控えめ。小麦の滋味に溢れる逸品であり、超高級フレンチで出されるそれに比肩するクオリティです。焼き野菜も美味しい。中目黒「RODEO(ロデオ)」を彷彿とさせる野菜の味の濃さでした。
ネット上の口コミでは「美味しいけど高い」との評価が多いですが、これだけ高品質のサラダを特大サイズで楽しめて1,590~1,890円というのは寧ろリーズナブルと言えるでしょう。夜は酒のツマミ的な料理やクラフトビールも揃っているようなので、軽く飲みに来るのも良いかもしれません。もちろん昼間にコーヒー1杯でもOK。
高級サラダというジャンルでは「クリスプ サラダ ワークス(CRISP SALAD WORKS)」と比較されるかもしれませんが、しっかりとしたお皿でサービスされ食べ終わった後ものんびりできるという意味で、クリスプ~とはまた違った方向性。今度は夜に来てみようっと。
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