デラッセ(Delasser)/目黒

目黒駅から徒歩数分の繁華街にあるカジュアルフレンチ「デラッセ(Delasser)」。店名は仏語で「寛ぐ」の意味であり、フランス帰りのシェフが実家で育てた野菜を多用する料理で有名。
店内はカウンター席にテーブルがいくつかの10席強。シェフとサービスのツーマンセルであり程よいサイズ感です。グループはもちろんおひとりさまでも入り易く、コースもあればアラカルトもOKと使い勝手が良いです。
ビールもグラスワインも千円以下とカジュアルな価格設定。我々はカヴァを1本飲みましたが、それでも4千円かそこらでした。
アミューズは右からタコキュウリにラタトゥイユ、西洋風の茶碗蒸し。いずれも家庭的で親しみやすい味わいです。
前菜は「帆立貝の自家製スモークと彩り野菜のマリネ」。ホタテをスモークし旨味と香りを閉じ込めます。新鮮で上質な野菜も美味しく、私はこういう料理を毎日食べる生活を送りたい。
スープはカボチャのポタージュ。大地由来の甘味の強いスープであり飲みごたえがあります。
メインは鶏モモ肉のソテー。シンプルながら品質は上々の鶏肉であり、バリっと焼いて食感のグラデーションも楽しめます。マスタード主体のソースも優しい味わいであり、付け合わせの野菜と共にのんびりと頂きました。
パンも地味に旨い。やはりフランス帰りの料理人とそうでない料理人の意識の違いのひとつとしてパンに対する拘りが挙げられるでしょう。日本人のゴハンに対する思い入れと同様に。

4,400円のコースに泡を1本飲んで、お会計はひとりあたり6~7千円ほど。日常に溶け込む程よい価格設定です。みんなヘンな居酒屋で同じお金を使わないで、こういうお店に来れば良いのに。

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