新橋駅前SL広場すぐにある「ニュー新橋ビル」。これまでの人生で何百回と近くを通りかかっているはずなのに、今回初めて立ち入ります。しかも4階。ほとんどのシャッターが下りており、東南アジアの不景気なビルのような不穏な空気が流れています。
目指すは新橋のトンカツで一番と名高い「とんかつ明石(あかいし)」。食べログ百名店に選出されておりランチタイムは行列することも多いそうです。平日しか営業していないのが難点。
13時近くにお邪魔したので客の入りは半分といったところ。おひとり様はカウンター席、グループはテーブル席へと案内されます。夜は飲み屋としても機能しそうな雰囲気。店員のお姉さんの接客が快活で心地よい。注文時に豚汁かナメコ汁かを聞かれ前者を選択。するとすぐにお漬物などが並べられます。このお漬物がボリューム満点で、夜であればこれだけでお酒を1杯飲めてしまいそうな勢いです。
10分ほどで着底。私は「ひれかつ定食(150g)」を注文しました。1,500円です。
豚汁が美味しい。それもすごく。飲むというよりも食べるという動詞が相応しい具材の多さであり、豚肉の美味しい部分が気前よくゴロゴロと放り込まれています。何ならこれだけでゴハン1杯いける。
電車を乗り継いで遠くから、といった雰囲気のお店ではありませんが、近所にあれば確実に通い詰めるであろう実力店。新橋を通りかかった際に是非どうぞ。今度はカツ丼を注文してみようっと。
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当店の揚げ物はラードを使用せず植物性のオイルを用いての調理だそうです。なるほどサッパリとした口当たりであり、ヒレという部位こともあってかスイスイと食べ進めることができます。
火の通りはしっかりめ。それでいて肉はしっとりと水分を湛えており私好み。都内のそこそこ有名なトンカツ屋は2千円超えがあたりまえの昨今、当店のトンカツは非常に納得感のある費用対効果を誇ります。豚汁が美味しい。それもすごく。飲むというよりも食べるという動詞が相応しい具材の多さであり、豚肉の美味しい部分が気前よくゴロゴロと放り込まれています。何ならこれだけでゴハン1杯いける。
ライスは一般的な定食屋のそれです。ちなみにキャベツとご飯はおかわり無料なので、お漬物と豚汁を上手く使えばライス2杯など余裕のよっちゃんでしょう。
電車を乗り継いで遠くから、といった雰囲気のお店ではありませんが、近所にあれば確実に通い詰めるであろう実力店。新橋を通りかかった際に是非どうぞ。今度はカツ丼を注文してみようっと。
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私は「とんかつ」という料理をそれほど好みません。だって、豚肉を脂で揚げるだけじゃないですか。それなのに、行列するは調理に時間がかかるわ結構効高価だわで、積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く「とんかつ」ならびに「とんかつ屋」について、検察官のようにシビアに評価しています。思い入れが無い分、信憑性は高いかもしれません。
- とんかつ マンジェ/八尾(大阪) ←とんかつの聖地。私のとんかつ観を変えた店。
- もち豚とんかつ たいよう/武蔵小山 ←気の良い料理人は何を作っても美味しいものだ。
- とんかつ成蔵(なりくら)/南阿佐ヶ谷 ←トンカツに5千円?しかも予約制?
- とんかつ都/麻布十番 ←無名ですが実力派。肌理の細かい衣が特長的。
- ポンチ軒/新お茶の水 ←肉がミルキー。行列が短いのもグッド。
- とんき/目黒 ←都内屈指の老舗。16:30には行列が。
- とんかつ大宝(たいほう)/目黒 ←2千円以下の部、優勝店
- 豚組(ぶたぐみ)/西麻布 ←西麻布のオシャレとんかつ。味も最高峰。飲み屋として使うのも良し。
- 豚組食堂/六本木 ←豚組のセカンドライン。ヒルズ内かつ通し営業と使い勝手良し。
- のもと家/大門 ←売り切れ必至。大門の超人気店。
- 檍(あおき)/大門 ←蒲田の超人気店がとんかつ激戦区、大門に進出。
- 丸五/秋葉原 ←ミシュランのビブグルマン(安ウマ店)をゲットしており、秋葉原の観光も兼ねて外国人にも大人気。
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とんかつを「超一流の大衆料理」として、グルメ業界の重鎮たちがひたすら議論を重ねる本。よくもまあとんかつでこれだけ語れるなあと呆れます。ここに記された「殿堂入り」のお店はさすがに外しません。