席数は結構多く、メインはカウンター席。屋外のテラス席からは日比谷公園が見渡せます。
酒は思いのほか安い。他所のワインなどもたくさんあるのですが、やはりカーブドッチのボトルが圧倒的にお買い得です。カベルネで作ったブランドノワールなどもあって興味深い。
まずは自家製のスモークサーモン。まったりとした舌ざわりとコクが旨いのですが、コレ、2人前なんですよね。この後の料理も全てがシェアする方式であり面倒くさい。安っぽいビストロならまだしも、割にしっかりとした価格帯のレストランなのだから、そこはもうちょっとアレして欲しいなあ。
ムール貝とお野菜にたっぷりのアイオリソース。ムール貝は悪くはないのですが記憶には残らない。他方、野菜にソースをドバドバかけて食べるのがベリーナイスです。ニンニク風味のマヨネーズソースなんて美味しくないわけがないあるね。
マグロのうなじ。チーズとお野菜と共に、マグロをサンチュで巻くようにして頂きます。マグロは少しグリルしておりレアっぽさからのグラデーションが素敵、チーズのコクと塩気もグッド。アイデア賞な1皿です。
〇〇のトマト煮込み。私は耳が遠いので何度聞いても〇〇の部分が聞き取れず諦めました。サイゼリヤのミラノ風ドリアを洗練させたような味わいであり素直に美味しい。
ブイヤベースは思ったよりも魚介魚介しておらず、発色の良いコーデでありクリーミーな口当たり。個人的には舌がザラつくほどの粗いスープを好むので、少し物足りなさを感じました。
メインディッシュはしっかりとしたランプ肉が出てきました。これが結構、いやかなり旨い肉であり、魚介専門とは聞いていましたが嬉しい誤算。たっぷりのフレンチフライもジャンキーに美味しく、本場フランスのビストロに来たような錯覚。
食後にデザートを勧められたので、チョコのテリーヌ(?)とバスク風チーズケーキをひとつづつお願いし、連れと半分しました。これが結構、いやかなり旨い甘味であり、魚介専門とは聞いていましたが嬉しい誤算。
当店のシェフは根本的に料理人としての才能に満ちているのでしょう。魚介だけでなく何を食べても美味しい。しっかり食べて、ひとり1本飲んでお会計はひとりあたり1.5万と少し。立地や雰囲気を考えればかなりリーズナブルなお店です。今回はフルラインナップで飲み食いしたからであって、上手く注文すれば1万円は切ると思います。予約も取り易いのでかなり使える。日比谷は意外に良いお店が少ないので、当店をブックマークしておいて損は無いでしょう。
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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
- ガストロノミー ジョエル・ロブション ←最高の夜をありがとう。
- アピシウス ←東京最高峰のレストラン。
- ナリサワ ←何度訪れても完璧。
- ナベノイズム ←世界観がきちんとある。
- ル・マンジュ・トゥー/神楽坂 ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
- TAIAN TOKYO(タイアン トウキョウ)/西麻布 ←流行り廃りに捉われないマッチョな料理。
- メシモ(MECIMO)/小田原 ←重厚長大なレストランの裏をかく魅力的な設計
- ア・ニュ Shohei Shimono/広尾 ←リニューアルしてリベラルに、旨けりゃなんでもいいじゃん的に
- ラフィナージュ(L'affinage)/銀座 ←王道中の王道。銀座とは考えられない値付け。
- ル・マノアール・ダスティン/銀座 ←まさに正統。
- SUGALABO ←料理だけなら一番好きかも。
- エクアトゥール ←天才によって創られる唯一無二の料理。
- ete(エテ) ←美食の行き着く先はお抱えの料理人。
- レヴォ ←人里離れた場所にありながら、日本いや世界でもトップレベルのフランス料理店。
- マノワール・ディノ(Manoir d'inno)/表参道 ←料理は直球勝負。ワインは高くない。
- フロリレージュ ←間違いなく世界を狙える。
- クレッセント/芝公園 ←グランメゾン中のグランメゾン。
- アサヒナガストロノーム/日本橋 ←そこらのフランス料理店とは格が違う。
- ティエリー マルクス ←料理の良さはもちろんのこと、ワインのペアリングが見事。
- エステール(ESTERRE)/大手町 ←料理もサービスもパーフェクト。外せない食事ならココ。