本日のラインナップはこんな感じ。見事なまでの二日酔いである。発泡の貴醸酒が面白かったです。
さて、お食事につき、まずはビールと枝豆でスタート。夏の醍醐味。
トマトのすり流し(?)。トマトはもちろん、タクアンやガリ、カンピョウなども入っており面白い。まさに鮨屋のガスパチョである。
山芋を細く切りイクラをトッピング。ザ・鮨のような料理は海外であってもいくらでも見つかりますが、こういうちょっとした小鉢は中々見つからないものです。
ズッキーニとレモンをザっと揚げます。ズッキーニの瑞々しさとレモンの酸味、果皮の苦味が素敵なバランスです。
塩で食べるお刺身。カンパチの脂のノリが絶妙で、サッパリながらもコクがあって美味。
カツオは極厚にカットしてムシャムシャと。刺身の食べ応えは当店の美点である。
帆立を炙ってナメロウ風に。特大の帆立がひとりあたりひとつアサインされ、ゴロゴロとダイスカットされています。やはりムシャムシャとした食感。旨い。
こちらは正真正銘のナメロウ。お魚はブリの幼魚だったっけ(?)。かなりコッテリとした味噌仕立てであり、しっかりとした酒質の日本酒にピッタリです。
あん肝をビッグサイズにスライスし、冷製の茶碗蒸しにボテっと載せます。ネットリと濃厚でクリーミーな味覚とヒンヤリとした旨味が調和します。まさに冷静と情熱のあいだである。
メカジキは西京漬けで。魚の旨味に思いきりの良い味付けが折り重なり酒が進む。これぞ最強漬け。
にぎりに入ります。トップバッターはコハダ。これぞニッポンの夏。ニューヨークではなかなか出会えない味覚でしょう。
今日の海老はバックリと大きい。ジューシーな食感に濃い海老そのものの味覚。甲殻類アレルギーの方は気の毒だ。
一転してヒラメはサッパリとした味わいであり、ムニムニと歯ざわりが心地よい。
つるんとしたタネの正体はイカ。陶器のような舌触りにプツプツと切れていく歯ごたえが魅力的。
甘海老はその名の通り甘く密度が高い。トッピングのイクラの塩気が程よいアクセント。
マグロは酸味が感じられ爽やかな味わいです。
ふっくらとしたアナゴ。これまでのピンピンの魚たちとは打って変わって優しい味覚であり、日本酒と共にしみじみと味わいます。
ギョクで〆てごちそうさまでした!
いやはや今日も旨かった。普段に比べて煮魚焼魚の量が控えめで、そのぶん生のお魚をたっぷり食べることができたのが嬉しかったな。暑い夏にひんやりとした刺身にキリっとした日本酒。日本人に生まれて本当に良かった。
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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
- すし匠/ワイキキ ←このお店の真価が問われるのは数十年後のはず。
- 照寿司(てるずし)/北九州 ←世界で最も有名な鮨職人。
- すし宮川/円山公園(札幌) ←人生でトップクラスに旨い鮨。
- 鮨とかみ/銀座 ←赤酢のシャリが印象的。
- 鮨さいとう/六本木一丁目 ←価格設定に色々と考えさせられる。
- 東麻布天本/赤羽橋 ←欅坂46のような鮨。
- らんまる/不動前 ←鮨の入門編として最適。
- 紀尾井町 三谷/永田町 ←単純計算で年間3億円近い売上。恐ろしい鮨屋。
- 鮨 猪股(いのまた)/川口 ←にぎりのみの男前鮨を喰らえっ!
- 鮨舳/瓦町(高松) ←真っ当な江戸前。銀座の半額で何度でも通いたい。
- 天寿し/小倉 ←何度でも行きたいし、誰にでもオススメできるお店。
- 鮨 安吉/博多 ←お会計は銀座の半額。ミシュラン2ツ星は荷が重いけれども、この費用対効果は魅力的。
- 鮨 一幸(いっこう)/すすきの ←真摯に鮨に取り組む好青年。
- ひでたか/すすきの ←鮨は好きだけどオタクではないライト層にとっては最高峰に位置づけられるお店。
- 鮨 志の助/新西金沢 ←とにもかくにも費用対効果が抜群すぎる。
- 小松弥助/金沢(石川) ←「まごころでにぎる」を体現する鮨屋。
- 太平寿し/野々市(石川) ←金沢の人が東京で鮨を食べると頭から湯気を出して怒るに違いない。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。