宗胡(そうご)/六本木

六本木交差点のマツキヨの裏あたり郵便局の目の前にある「宗胡(そうご)」。愛宕にミシュラン2ツ星の精進料理「醍醐」があるのですが、当店はそのカジュアルラインです。
店内は思いのほか広く、カウンター席は10席以上、テーブル席や個室まであり使い方は多様。ただ、カウンター席は厨房まる見えの仕様であり、料理人があんまり楽しくなさそうに仕事をしている(というかボスにビビってる)のが気になりました。
「旬の定食」を注文したのですが、え?これだけ?メインディッシュとか無いの?確かにこの立地この格のお店で千円台のランチは安いなあと思ってましたが、なるほどこれは宗教家じみた素朴さです。
「お料理一品」とのことで、揚げ出し豆腐でした。なるほど生麩っぽい食感の変わった揚げ出し豆腐であり、揚げ出し豆腐としてはマックス美味しいのですが、主役を張っていいかどうかは意見が分かれるところでしょう。
「具沢山お味噌汁」とのことで、確かに具は沢山なのですが、その殆どがイモや根菜ばかりであり、間違いなく美味しいのですが、やはり話題のヴィーガン・カフェを訪れたような不完全燃焼感がある。
「まぜご飯」は舞茸の天ぷらを混ぜ込んでいます。サクっとした食感に程よい土臭さが妙にマッチし素直に美味しい。ただ、ジャガイモと豆腐をオカズに食べるのは味気なかった。
「香の物」は既製品なのかなあ。あまり心のこもった味覚を感じませんでした。

精進料理というジャンルであることをすっかり忘れて訪れた私も悪いですが、それにしても味気ないランチでした。お料理ひとつひとつを取り上げれば間違いなく美味しいのですが、何しろ目立たない。仏教の戒に基づき殺生や煩悩への刺激を避けることを主眼としている方にオススメです。

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六本木は難しい街です。おっと思えるリーズナブルな店から、高くてギラギラしてるだけのハリボテのようなお店も多い。私が好きなお店は下記の通りです。
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