都心のチキンライスが有名なお店としては五指に入るでしょう。麻布十番商店街を抜けた先、けやき坂ツタヤのすぐ近くにある「海南鶏飯食堂(ハイナンジーファンショクドウ)」。恵比寿にも支店がありますが、麻布十番が本店です。
店内はこれぞシンガポールの食堂とも言うべき、トイレのように真っ白な味のある空間なのですが、テラス席やお庭に面した席もあり、それらに着いたほうが断然雰囲気があるでしょう。予約時に指定しておくと吉。
グラスの生は600円ぐらいだった気がします。このエリアでこの価格は悪くない価格設定であり気軽におかわりできます。
ちなみに当店はシンガポールの国民食である「海南鶏飯(シンガポールチキンライス)」の専門店として開業しましたが、現在はラクサやバクテーなど、シンガポール料理をひと通り取り扱っています。
これは空心菜の炒め物だっけな。ザクザクと繊維を感じる食感に、オリエンタルな独特の味付けが旨い。パクチーサラダ。さっぱりとした調味のドレッシングでモリモリむしゃむしゃ。
海老のブラックペッパーソース炒め。日本人は胡椒をちょっとしたスパイス程度に振りかけることが多いですが、東南アジアではそもそものベースとして用いることが多く、爽快感のあるアタックに深みのある味わいが楽しめます。
右下はカーポー(中国の蒸しパン)であり、「ブラックペッパーソースにめちゃ合う」と半ば押し売りされたのですが、味はそれなりでした。そんなに自信があるのであれば追加料金ではなく最初からセットで提供しろよという意見もある。
左上は鶏のダシがきいたスープ。博多の水炊きとはまた違ったベクトルの澄んだスープであり、割に繊細な味わいです。
スペシャリテのチキンライス。鶏肉がふっくらと炊かれており実に柔らかい。ただ、海老のブラックペッパーソース炒めなど味の濃いものをこれまで食べて来たからか、少し調味が物足りなく感じました。連れも「なんか昔のほうが美味しかった気がする」と首を傾げる。ランチであればライスとソースはリフィルフリーで楽しめることを考えると、昼に注文すべきメニューなのかもしれません。
また、注文したものにつき、食べる順番やペースを考えてくれることはなく、ガンガンに出してガシガシ下げていくのでテーブルの上は慢性的に渋滞し料理も冷めていってしまいます。それがシンガポール流だと言われるとそうかもしれないので、注文は小出しに注意深く重ねたほうが良いでしょう。いずれにせよ、この立地と雰囲気にしてはリーズナブルなお店なのでお友達との飲み会にピッタリ。テラス席が気持ち良い今の季節に是非どうぞ。
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