製作風景を間近で見ることができるコの字型カウンター。ピカピカに新しいのは良いのですが、どことなくイートイン風というかサロショの特設ブースのような雰囲気であり風情がありません。写真を見る限り前の店舗の内装のほうがカッコよかった。
イチヂクのパフェとほうじ茶のパフェを注文。お会計は合計で4千円を超えました。ジャニス・ウォンも驚きの価格設定です。食べる瞬間を除いてはマスク着用必須、動画はNGと注文の多いパフェ屋です。その割に支払いは現金かペイペイのみとハイテクなんだかアナクロなんだか清潔なんだか不衛生なんだか良くわからないコンセプト。現金のような汚物を前払いで手渡ししてから製作に入られるのは何かやだ。
作業を開始する際はわざわざ我々のカウンターまで移動してくれます。このあたりのファンサはしっかりしています。
ただし製作といっても半製品が冷蔵庫にストックされており、客の前では生クリームを放り込んでトッピングをするだけです。フランス料理屋でデザートの仕上げを客席で行う感じに似てるかも。
「焦がしキャラメルバナナとほうじ茶のパルフェ」は1,780円というぶっ飛び価格。しかしその内容物のほとんどはバナナとクリームでありほうじ茶の風味に乏しい。てゆーか全然美味しくない。特にアイスがダメですね。ハーゲンダッツのほうが余程美味しいです。
こちらはイチヂクのパフェ(正式名称失念)は2,300円。アベノミクスのインフレターゲットが成功した瞬間です。
食器の断面に旬の果物を貼り付けるプレゼンテーションには独創性が感じられますが、中身は凡庸なクッキー(クランブル?)に質の低いアイスが少々、中途半端なクリームがダブダブ。これほど見た目の味わいにギャップのあるスイーツも珍しい。六本木「ルワンジュ東京」のクマのケーキを思い出しました。つまり全然美味しくない。
京都にも出店を果たし今のところ破竹の勢いのようですが、空っぽなバケツほど大きな音が鳴るものであり、これがいつまで続くことやら。写真を撮るだけのお店と割り切って訪れましょう。
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