入ってびっくり、信じられないほど席数が多い。私の知る限り日本で最も巨大なカレー屋です。内装はモンスーンカフェをパワーアップさせたようなアジアン居酒屋テイストであり、各テーブルはコンパートメントで区切られ半個室状態で居心地が良い。
価格設定も良心的。スープカレーはカレーの割になんやかんやで2千円近くを要することが多いですが、当店は普通の食べ方であれば1,200~1,300円で充分お腹いっぱいになることでしょう。スープ大盛り無料、ライスも450グラムまで無料でサイズアップ可能と太っ腹なお店です。
私はスープカレーの「チキン」をチョイス。スープは大盛りの更に上を行くサイズである「アンプーン」、ライスはM(300グラム)、辛さは10段階の4を選択。辛さだけを先に述べると、私は辛い料理が得意ではないのですが、4であっても快適に食べることができたため、カプサイシン中毒の方はもっと攻めても良いはずです。
大盛りの更に上を行くサイズだけあってバケツのように大きい。具材は鶏肉を中心に、カボチャ、ナス、ピーマン、キャベツ、レンコン、アスパラ、インゲン、ニンジン、うずらの卵といったところ。スープのベースは鶏の出汁であり、野菜やフルーツの甘味が溶け込み、仕上げに種々のスパイスでビっとしている仕様です。
チキンも大きくお野菜の量も多く、小食な女の子であればライス無しでも満腹になるほどの食べ応え。特殊な調味で病みつきに、というわけではなく、日常に溶け込む常識的な味わいであり、普段使いに最適の味覚です。
ライスはインドネシアではポピュラーな「ナシクーニン」というものらしく、数種類のスパイスをベースにココナッツ風味に仕上げているそうです。写真はM(300グラム)ですが鏡餅のようなサイズ感。L(450グラム)まで無料ですが、普通の男子であればMサイズで満腹でしょう。
— R🍥 (@type_s_o0_R) August 21, 2020
ちなみにプラス200円で「キンタマーニ」というミラクルなサイズでの提供もあるそうな。
従業員は元気で丁寧。全体的にシステマティックで実に感じの良いお店です。味よし値段良し量よしサービスよし。文句のつけどころのないスープカレー屋です。横浜にも支店があるので、関東の方は、まずはそちらからどうぞ。
関連記事
カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
- 酒肆ガランス/白金高輪 ←本格派。カレー屋は当店に修行しに来るように。
- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- ボンディ(Bondy)/神保町 ←アタックとしては甘味。続いて穏やかな辛味が到来するという仕様。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- ディラン/新お茶の水 ←意外にも家庭的でゆるふわな味わい。
- スパイスボックス(Spice Box)/神田 ←日本人の口に合う本格派。ボリュームが心底満点。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!