ドアを開けた瞬間に飛び込んでくるショコラの香り。本郷純一郎シェフは料理人から菓子職人への転向組であり(世界のトップパティシエ・ショコラティエはこのパターンが多い)、加えてとってもカカオに凝っているらしく、取り扱う商品のほとんどがショコラ関連のものです。
夕方にお邪魔したので売り切れ続出。ケーキひとつひとつに愛情とユーモアの溢れるコメントが添えられており、きっとシェフはひょうきんな方なのでしょう。ちなみに店内でイートインしたかったのですが、土日祝や繁忙期など手が回らないタイミングではテイクアウトのみ。車で食べるのも味気ないので、環水公園まで移動して屋外で頂くことにしました。
旨い。一口食べて瞬で本物だとわかる完成度です。サロショに出店するようなトップショコラティエが手掛けるケーキと同等かそれ以上の味わいであり、きちんとした食器とカトラリーで食べれないのが悔やまれる品質です。ちなみに価格も一流で、ケーキ3つで2千円を超えました。
北陸のスイーツと言えばうっかり「アッシュ」に注目が集まりがちですが、あんな手抜きのオワコンスイーツの3倍は美味しいです。サロショに出店してくれねえかなあ。ダークホース的な位置づけと超本格派なクオリティで一気に話題を掻っ攫うような気がするのだけれど。
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