店内は20席ほど。手作り感のある内装にキノコの小物たち。全席バリっとクロスが張られていますが、緊張を強いることはなく家庭的な雰囲気です。
山岡昌治シェフはフランス「ラシェットシャンプノワーズ(L'Assiette Champenoise)」や「トゥールダルジャン(La Tour d'argent)」などで腕を磨き、帰国後いくつかのレストランの料理長を歴任したのちに開業。オープンが1993年の老舗です。
ワインの値付けが良心的。シャンパーニュはボトルで8千円台があり、その他のワインでも6千円台~。フランスものが殆どですが、リストで異彩を放っていたドイツのピノのロゼを注文。暑い夏にピッタリ。
ランチはプリフィクス。我々は皿数の多いBを選択。3皿取ってデザートやお茶までついて3,500円ってむっちゃ安くない?
私の前菜は貝とキノコのマリネ。様々なキノコと魚介がたっぷりなのですが、具材に拠って火入れのテンションが異なり色んな味覚が楽しめます。酸味もビシっと決まっており夏の前菜に最適。すげえ旨かった。
連れは海老と野菜とキノコのフリット。カレーの風味が漂うこれまた夏向きの料理です。
パンは肉のような食感で食べ応えあり。ややこしい具など入れずとも深みのある味わいは演出できるのだ。
続いてイサキを注文。魚の美味しさは当然のこと、コッテリとしたソースが実に旨い。海苔(?)を用いた磯の風味も食欲を後押しし、ヒダヒダ溢れるキノコにたっぷり絡めて至福のひととき。
連れはキノコのブイヨンスープをチョイス。当店の名物ともいうべきキノコたちが百花繚乱。ううむ、次回は皿数を多くしてコチラも頂くことにしよう。
私のメインはシャラン鴨モモ肉のコンフィ。3,500円のコースながらかなりしっかりしたポーションであり、フランスのざっくばらんなビストロ料理を想起させます。奥にキノコをたっぷり盛りつけるのはこの店ならでは。
連れは豚肩ロース。脂をしっかりと湛えた部位であり迫力があります。この皿にもたっぷりのキノコが付け合わされており、いずれの料理にも哲学を感じました。
私のデザートはイチヂクのコンポートにバニラアイス。王道中の王道の味わいです。
連れはフレッシュチーズのムース(?)かな。プリフィクスだからといってこうも見事にバラバラの注文をして申し訳ないのですが、それでもかなりテンポ良く出し切る段取りの良さには舌を巻く。
紅茶で〆てごちそうさまでした。
そこそこお酒を飲んだのでお会計はひとりあたり9千円ほどになりましたが、これはとてもリーズナブルですねえ。先にも述べましたがお料理だけなら3,500円とちょっと信じられない費用対効果です。味付けは濃いめでソースもしっかりしており、ワインの値付けも悪くないので、酒飲みには堪らない仕組みのお店。本格派。次回は夜にお邪魔したいと思います。
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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
- ALTRO!(アルトロ) ←十番カラペティ・バトゥバ!の姉妹店。居心地最高。
- マッシュルーム(MUSHROOM) ←3皿取ってデザートやお茶までついて3,500円ってむっちゃ安くない?
- アリゴトゥール(Aligoteur Que du bonheur) ←美味しいを突き詰める旨いもの屋。
- 鍈輝(えいき) ←コロナ・テイクアウトグルメグランプリ優勝店。
- KINOE(キノエ) ←食事が割安。自由度も高い。
- ブラチェリア デリツィオーゾ イタリア(BRACERIA DELIZIOSO ITALIA) ←ランチの信じがたい費用対効果。
- CarneSio east(カルネジーオ イースト) ←なんて素晴らしい費用対効果なのでしょう。
- スブリデオ レストラーレ ←チーズ好きのカーバ神殿。
- ガストロノミー ジョエル ロブション ←やはり最強。季節ごとにお邪魔したい。
- ビストロアム ←フレンチの出オチ最強選手。
- ユーゴ・デノワイエ ←3,000円切るランチでこのレベルなら大満足。
- レストラン間 ←日本で最もカリテプリに優れたお店なんじゃないか。
- ビストロエビス ←うちの娘もああいうふうに育つと良いんだけれど。
- チャイニーズダイニング方哉(まさや) ←ランチの千円担々麺が絶品
- えびすの安兵衛 ←超行列店。高知名物「屋台餃子」を恵比寿の地で!