夏の北陸まとめ

避暑のつもりでしばらく北陸に滞在していたのですが関東と変わらず暑い暑い。令和おじさんは突然ワーケーションと言い出しましたが、今の日本で災害級の暑さから逃れるにベストな土地はどこなのでしょう。やっぱり北海道なのかなあ。
ただ、飛行機は検温があって、排卵などコロナとは別の事情で発熱したとしても問答無用で乗れなくなってしまうのが厳しい。となると地続きで移動でき、かつ、涼しいところ。だとすると東北?そういえばJR東日本が新幹線半額キャンペーンを始めたな。でも元々わたしはJR東日本の株主なので40%オフだか何かだった気がする。だとすると大して得じゃないというか相対的に損してない?それは悔しい。悩みは尽きない。


■杉の井 穂濤(すぎのい ほなみ)/金沢
https://www.takemachelin.com/2020/09/honami.html
犀川(さいがわ)に面した「杉の井 穂濤(すぎのい ほなみ)」。ミシュラン2ツ星。越沢晃一郎シェフは早稲田大学卒のインテリ。サッポロビールに就職後、二代目主人として料亭の跡を継ぎます。軽く飲んでお会計はひとりあたり1.1万円。ミシュラン2ツ星というブランドに美しい庭と建物を愛でながら楽しむ食事という意味でリーズナブル。総合芸術。窓から望むグリーンが素敵なので、まずはランチでどうぞ。詳細は別記事にて


■浅田屋/金沢
https://www.takemachelin.com/2020/09/asadayahotel.html
金沢随一の観光スポット「近江町市場」すぐ近くにある「浅田屋」。1659年には加賀藩の加賀薄中荷物御用として、1867年には旅籠「淺田」として、そして現代では金沢を代表する料亭旅館となり、ミシュランの星も獲得しています。詳細は別記事にて


■妙立寺(忍者寺)/金沢
http://www.myouryuji.or.jp/ 
加賀藩第三代藩主前田利常が創建したお寺。なのですが、複雑怪奇な建築構造と外敵を欺く仕掛けが盛りだくさんであり、忍者寺とも呼ばれています。電話予約が必要で未就学児はNGと観光地としてはハードルが高いのですが、見ごたえは十二分にあります。マンガで見るような隠し扉と落とし穴の宝庫。オススメです。


■金沢海みらい図書館
https://www.lib.kanazawa.ishikawa.jp/?page_id=118
「世界で最も美しい図書館25館」に選ばれた図書館。金沢の市街地からは少し離れた海方面にありサティアンのような外観が特徴的。金沢の名所と言えば兼六園や金沢21世紀美術館ですが、こちらの人気も高まりつつあります。
吹き抜けがドーンと大きいワンルーム型が美しい。蔵書も少し変わっていて、北前船の寄港地だったからか妙に日本海に関連した書物が多く、朝鮮・中国・ロシア多めです。朝鮮日報ならまだしもロシアの新聞が普通に置いてあって面白かった。


■貧瞋癡(とんじんち)/氷見
食べログ3.90で百名店入り。「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」のビブグルマンにも選出されました。平日12:30に到着して冒頭の写真の行列でした。店内の待合室に辿り着くまで1時間、そこから着丼まで10分強、退店は14:00と、時間に余裕をもって訪れるべきお店です。詳細は別記事にて


■忍者ハットリくんカラクリ時計/氷見
https://www.info-toyama.com/spot/21019/
貧瞋癡のすぐ近くにかかる忍者ハットリくんのオブジェ的な。作者の藤子不二雄Ⓐは氷見市出身であり、街じゅうにハットリくんが溢れているのです。


■藤子不二雄Ⓐアートコレクション/氷見
https://www.info-toyama.com/spot/21013/
藤子不二雄Ⓐの原画などが展示されているギャラリー。かの列強が暮らしたトキワ荘を再現したスペースなどもあり、200円の入場料としてはかなり楽しめる施設です。が、係員はだいぶ感じ悪いですね。マスクしろ検温しろ消毒しろはまあいいとして、「どこから来た?」などと詰問調であるのが大変不愉快。

加えて「関西の方も来ているので気を付けて下さい」とのたまう。はぁ?それは俺たちがキャリアで関西のゲストにコロナうつすなってこと?それとも関西はヤバいから気を付けろってこと?どっちにしろ意味不明だろうが。そもそも富山はどっちでもないやんけ。と、久しぶりに他人に腹が立ちました。まあ、田舎でワイドショーばっかり見てる情弱な年寄りの民度なんてこんなものなのかもしれません。


■セイズファーム(SAYS FARM)/氷見
https://www.takemachelin.com/2020/09/says-farm.html
日本のワインは割高なのであまり飲まないのですが、氷見のワイナリー「セイズファーム(SAYS FARM)」のものは美味しく値段も手ごろなので結構好んで飲んでいます。今回はその「セイズファーム(SAYS FARM)」に宿泊。
ワイナリー併設の宿泊施設であり、1日1組限定貸し切りのプレミアチケット。スルっと予約できたのも全てはコロナ様のおかげである。詳細は別記事にて


■氷見 魚市場食堂/氷見
https://www.takemachelin.com/2020/09/himi.html
氷見の釣屋魚問屋が経営する食堂。氷見漁港の2階にあり、早朝6:30から15:00までの営業と海の男を感じます。階下はまさに魚市場であり「富山県で一番鮮度が良い食堂」と評される理由がよくわかります。詳細は別記事にて


■能登食祭市場/七尾
http://www.shokusai.co.jp/
せっかく漁場にも来たし道の駅にでも寄ってくか、と軽い気持ちで立ち寄った道の駅なのですが、とんでもなく巨大で腰を抜かしました。こんなにビッグでマリンな道の駅は初めてです。
場内は生鮮食品に始まり加工食品や地元の特産物・民芸品などのショップがひしめき合っています。レストランもたくさん入居しており、浜焼きバーベキューも魅力的。各店のお惣菜を買い込んで、フードコートエリアで食べ比べるのもOK。腹を空かせて来れば良かった。


■幸寿し/七尾
https://www.takemachelin.com/2020/09/kouzushi.html
1956年オープンの老舗であり、地元客はもちろん遠方からのゲストも多い。食べログではブロンズメダルを獲得しています。かなり食べましたが酒を飲まなかったため、お会計はひとりあたり7~8千円で済みました。うーん、安い。あまり飲まない女の子とかだと5千円を切るんじゃないかなあ。詳細は別記事にて


■ル ミュゼ ドゥ アッシュ(LE MUSEE DE H)/和倉温泉
https://www.takemachelin.com/2020/09/le-musee-de-h.html
石川県七尾市の和菓子屋「紅屋(べにや)」の長男として生まれた辻口博啓シェフはパティシエとして世界へと羽ばたきました。それを記念して(?)地元に建てられたのが「辻口博啓美術館」。写真の圧が強めです。詳細は別記事にて


■ゆけむりの宿 美湾荘/和倉温泉
https://tabelog.com/ishikawa/A1703/A170302/17006470/
行きたいレストランと行きたい観光地の間にあり、旅程上ちょうど良かったので予約を入れた温泉旅館。なのですが、伝統的なダサさが幅をきかせており、スパゲッティナポリタンのような古臭さがありました。古くからの温泉街ってどうしてこうなんだろう。
価格が控えめであるためかゲットー気味な客も多く、各施設の整備状況や運用など何一つ共感できませんでした。まさに寝るだけに泊まった宿泊施設です。


■千里浜なぎさドライブウェイ/羽咋市
https://www.city.hakui.lg.jp/kankou/kankoushisetsu/3168.html
日本で唯一、車やバイクでビーチを走ることができる公道。何でもこのあたりの砂粒は肌理が細かく、海水を吸って舗装道路のように固くなるため、普通の砂浜のように沈まないからだそうです。
海水浴場も兼ねており、車でそのまま乗りつけてテントを広げて水遊びや釣りなどを楽しんでいます。ただの海岸線なのにこの集客力。何でもかんでもデジタルに置き換えれば良いというものでは無いのだ。


■丸岡城/坂井市
http://www.maruoka-kanko.org/400_special/010_castle/
北陸で唯一の現存する天守。江戸時代につくられた城は権威主義的で巨大で多層式のものが多いのですが、丸岡城は戦国時代のニュアンスを湛えた、外敵に対抗するための造りになっているそうです。コンパクトな城でゲンさんに任せれば人力で破壊できそうなサイズ感ですが、何とも味のある雰囲気で結構好き。


■鮨 十兵衛/福井市
https://www.takemachelin.com/2020/09/jube.html
福井県で圧倒的な存在感を誇る「鮨 十兵衛」。食べログでは4.12でシルバーメダル獲得と高評価(2020年8月)。8席のみのカウンター席は地元民はもちろん日本中のフーディーも参加しての争奪戦でありプラチナチケット化しています。詳細は別記事にて


■永平寺
https://daihonzan-eiheiji.com/
總持寺と並ぶ曹洞宗の大本山。難しい話はさておき、3D感覚に優れた立体的な造りの寺院で魅力的。ビルの4~5階ぐらいの高さまで登ることになるんじゃないかなあ。緑も豊かでコケもビッシリで雰囲気アリ。おすすめです。


■サクララウンジ/小松空港
https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/service/lounge/kmq/
地方の小さな空港には航空会社のラウンジは無いことが多いのですが、小松空港にはサクララウンジがありました。これは嬉しい誤算。加えて今回の旅は車での移動が多く殆ど酒を飲めなかったので、失われた青春を取り戻すためにもビールをガブ飲み。旨かったあ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。