氷見の釣屋魚問屋が経営する食堂。氷見漁港の2階にあり、早朝6:30から15:00までの営業と海の男を感じます。
我々は祝日の11:30に到着し並ぶことなくスルっと入店できましたが、退店時にはご覧の通りの待ち行列。予約もできないので、時間に余裕をもって訪れましょう。階下はまさに魚市場であり「富山県で一番鮮度が良い食堂」と評される理由がよくわかります。
どの定食にも「土鍋の漁師汁」が付随し、魚のすり身のお団子やアラなどがゴロゴロと入っており、これとゴハンだけで立派な食事となりそうです。スープにも魚の出汁がキマっており旨かった。私は名物の「氷見浜丼」を注文。「はんさ盛」と呼ばれる大盛りサイズで注文しました。2,490円です。確かに爆盛で映えるのですが、味は値段と量を考えれば相応といったところ。刺身の下に詰め込まれたゴハンが美味しくないを通り越して不味く、日本有数の米どころの矜持はどこへやら。
魚市場直上・競りから直送・漁師メシといったキーワードは確かに魅力的なのですが品質はそれなりでした。量や見栄えを求めるのであればアリですが、質を追求する方は同じ予算を使ってきちんとした魚屋さんで刺身盛りをテイクアウトしたほうが楽しめるでしょう。あくまで観光スポットとしてどうぞ。
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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
- すし匠/ワイキキ ←このお店の真価が問われるのは数十年後のはず。
- 照寿司(てるずし)/北九州 ←世界で最も有名な鮨職人。
- すし宮川/円山公園(札幌) ←人生でトップクラスに旨い鮨。
- 鮨とかみ/銀座 ←赤酢のシャリが印象的。
- 鮨さいとう/六本木一丁目 ←価格設定に色々と考えさせられる。
- 東麻布天本/赤羽橋 ←欅坂46のような鮨。
- らんまる/不動前 ←鮨の入門編として最適。
- 紀尾井町 三谷/永田町 ←単純計算で年間3億円近い売上。恐ろしい鮨屋。
- 鮨 猪股(いのまた)/川口 ←にぎりのみの男前鮨を喰らえっ!
- 鮨舳/瓦町(高松) ←真っ当な江戸前。銀座の半額で何度でも通いたい。
- 天寿し/小倉 ←何度でも行きたいし、誰にでもオススメできるお店。
- 鮨 安吉/博多 ←お会計は銀座の半額。ミシュラン2ツ星は荷が重いけれども、この費用対効果は魅力的。
- 鮨 一幸(いっこう)/すすきの ←真摯に鮨に取り組む好青年。
- ひでたか/すすきの ←鮨は好きだけどオタクではないライト層にとっては最高峰に位置づけられるお店。
- 鮨 志の助/新西金沢 ←とにもかくにも費用対効果が抜群すぎる。
- 小松弥助/金沢(石川) ←「まごころでにぎる」を体現する鮨屋。
- 太平寿し/野々市(石川) ←金沢の人が東京で鮨を食べると頭から湯気を出して怒るに違いない。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。