コロナ渦における東京ディズニーランドが快適すぎる件/舞浜

周囲の人間が皆、「今のディズニーは空いていて快適」と推してくるので私も真似してお邪魔することに。聞いた話では「通常時は1日7万人の入場者数だが、コロナ渦においては1.5万人に制限中」とのこと。なるほどこの写真はエントランス入ってすぐの写真ですが、空いています。人生で3番目に空いているディズニーランドです。

ちなみに人生で一番空いていたディズニーランドはビッグサンダーマウンテンで死人が出た翌日のアナハイムディズニーランドであり(営業しているのがすごい)、続いて真夏に訪れた香港ディズニーランドです。
現在、当日券は販売されておらずネットで時間指定のチケットを買う必要があるのですが、公認ホテルのチケットが付いたプランで予約すればそれらの手間をすっ飛ばして入園できます。なので今回はヒルトンの入園保証プランを予約しました。

まずは舞浜駅に着いて左にあるウェルカムセンターに向かうのですが、ここでのオペレーションが神経症的にコロナを恐れており、きちんとやっているを通り越してもはや滑稽。まあ、彼らも心からやらなきゃならないと思っているわけではなく、心無い自粛警察からの見当はずれな批判を避けることが目的なのでしょう。
ちなみにチェックインする日にパークを訪れるプランで予約した場合、まずはウェルカムセンターで荷物を預けてチケットを受け取り、身軽にディズニーランドを堪能することができます。預けた荷物は一足先にホテルへ運んでおいてくれ、このあたりの仕組みは洗練されていました。
パークチケットを受け取り徒歩でランドへと向かいます。園外の土産物屋ですら予約制のディスタンスとなっています。この際ぜんぶネットで売っちまえばいいのに。
無事入園。ヒトの数は少ないのに音楽ばかりが大きく、忘れられた遊園地のようで少し不気味。しかしこれはオープン直後だからであって、時間指定された民がこのあと押し寄せて来るので、閉園間際にはそれなりに活気が満ちた状況となります。
涼しいうちにビッグサンダーマウンテンへと向かいます。待ち時間は40分と公示されていましたが、数メートルの間隔を空けながら長い長い列をダラダラ歩きながら並ぶので、ぜんぜん待った気がしません。
とは言え乗り物まで1列づつ間隔を空けるのはやりすぎでしょう。屋外の乗り物でどんだけのリスクがあるんだと問いたい。また、列に並んでいる際にも少しでもマスクを外すと生活指導のようなスタッフがすっ飛んで来るのが鬱陶しい。こんな時期にディズニー来てるゲストなんて覚悟が決まってる連中なのだから、例え伝染したとしても互いに恨みっこなしですよ。
ホーンテッドマンションは常にガラ好き。炎天下にこの衣装を着てマスク着用は現代の地獄と言って良いでしょう。コロナなんかよりも目の前の熱中症対策を大切にすべきである。衣装と言えば、ゲスト側がコスプレで来園していることも多いため、キャストなのかゲストなのかようわからんといったケースが多々ありました。エースホテルの逆パターンですね。
ホーンテッドマンションは入館後、ひとつの部屋に集められて部屋の壁が伸びていくくだりはすっ飛ばされており、入ってすぐに乗り場、即本番です。これはちょっと味気ない。ちなみに待ち時間ウェブサイトでは常に「待ち時間13分」と表示されており、不吉な数字的なシャレなのかしら。
ビッグサンダーマウンテンに並んでいる最中に園内のレストランをオンライン予約しようとしたのですが、名前と電話番号はおろか住所や生年月日など入力項目が多いこと多いこと。UXを設計した者を極刑に処す。途中で面倒になったので、その辺のレストランにフリーでお邪魔することにしました。
結局オンライン予約などせずとも秒で入店することができ、入ってからも座席の間隔にはゆとりしかありません。初めてお邪魔したお店ですが、レーンに従って進み、欲しい料理をスタッフに告げトレイの上に載せていき、最後にまとめてお会計という仕組み。さしずめメルヘンな社食といったところです。
特大のチキンが1,480円と悪くない価格設定。付け合わせもついてこの値段なのだから、ヘンなビストロで食べることを考えれば当店のほうが満足度は高い。通常時の行列は嫌ですが、空いていさえすればテーマパークのレストランとしては良心的なお店でしょう。
食後は「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」で腹ごなし。人生で2番目に良いスコアをたたき出しました。
ちなみに過去最高は2016年に記録したこのスコアです。
日差しが強くなってきた14時ごろにパークは一旦切り上げてホテルで昼寝。詳細は別記事にて
夕食は17時と早めに。イクスピアリ内にあるオーストラリア発のテックスメックス料理(ややこしい)店「Guzman y Gomez(グズマン イー ゴメス)」へ。詳細は別記事にて
日差しが弱まりつつある18時頃にパークへ戻って来ました。通常時であれば写真を撮るだけで行列しているミッキーの花壇ですが、この時われわれの周囲100メートルに人類は数名しか存在しませんでした。
アンダー・コロナにあってもパレードはしっかりやるようで、パレード待ちの民が変わらずスタンバっています。しかしこのパレード待ちであっても各人の間隔が宇多田ヒカルもびっくりのディスタンスであり、屋外だというのにちょっとバカみたいです。まあ、ある意味でオドリストたちにとっては過ごし易い環境なのかもしれん。

9:30に入園し13:30に退園。18:00に再入園し20:00に退園。都合6時間の滞在でこれだけ(↓)楽しむことができました。妙にトゥモローランドが多いのは、屋内施設が多く涼しいからです。
  • ビッグサンダーマウンテン
  • ホーンテッドマンション
  • バズ・ライトイヤーのアストロブラスター(3回)
  • スティッチ・エンカウンター
  • モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”
  • スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー
  • イッツ・ア・スモールワールド
  • プーさんのハニーハント
良くも悪くも日本人らしさが際立った異常なパーク運営でした。空いていて快適なのはもちろん、「えー、そこまでやる?」「あ、そこは雑なんだ」と、運用にツッコミながら過ごすという意味で、かなり貴重な体験とも言えます。外人をただの一人も見かけなかったのも印象的。

「あの時のディズニーはこんなだったんだよ、ウケるでしょ?」みたいに、いずれ笑い話になると良いのだけれど。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。