店内は今風の温かみのあるスタイリッシュな内装。音楽大き目客層はヒロユキ・マチダ多めな雰囲気です。奥に団体客がいるのか手を叩き奇声を発して笑い合う様は、賑やかを通り越して耳を圧するばかりである。
オマケに店員の香水がキツい。ワインを出すフランス料理店で香水くせぇったぁどういう了見だ。ケミカルな香りを振りまく本人も悪いが注意をしない同僚はもっと悪い。ワインを置くのは形だけで愛情は無いのだろうと判断し、ビールで通すことにします。
スナック、アペタイザー、メイン、デザートから1つづつ選択するピリフィクスコースであり、私のスナックは「フェンネルサラミ」としたのですが、これがマジでスナックというか、薄切り3枚のみで色々と心が閉じました。
続いては花ズッキーニと新玉ねぎのフリットを選択。自然派と言えば聞こえは良いですが、ごくごくシンプルな調理ならびに調味であり、華のない退屈な料理に感じました。加えて先のサラミからこの料理が供されるまで30分を要しており、なんで予約してお邪魔してるのにこんなに待たされなあかんのやろと泣きたい気分です。ぴえん。
メインは追加料金をベットして鴨のコンフィ。なのですが、やはり待たされること山の如しであり、なんと先のフリットから50分も時間が経過しています。私の記憶では2020年で最も車間距離のあったディナー。そんな気分の中で味わう鴨のコンフィの味わいほど感情を逆撫でするものはない。
デザートはスモモのコンポートにヨーグルトのアイスクリーム。おお、これは結構美味しいぞ。特にスモモのコンポートなど絶品の域である。であればこそ、キミとは違う形で出遭いたかった。
ひと通りを食べ、少し飲んでお会計は1万円弱。うーん、やっぱりこう、「シェ・パニースの!」のような企画モノのお店は満足度が低い傾向にありますね。事前情報ナシに訪れれば、オシャレだが妙に手際の悪い割高なビストロとしか捉えられないでしょう。被告はメガネ指紋ベタベタの刑じゃ。
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神田は良い街です。東京駅すぐ近くと至便であるのにも関わらず、5,000円も出せばしっかりと飲み食いができるお店が多い。気長に開拓していきたいと思います。
- やまし田 ←リーズナブルできちんと美味しい牛タン料理屋。
- 七條(シチジョウ) ←都内屈指のエビフライ
- 松記鶏飯 ←シンガポールで食べるより美味しいシンガポール料理。
- 雲林(yun-rin) ←街の中華料理屋の価格帯ながら、ラグジュアリーホテルの高級中華に比肩する味わい。
- 神田ワイン食堂パパン ←リーズナブルなワインバー。
- ヴィノシティ ←費用対効果抜群のワインバー。
- ヴィノシティ マジス ←ロゼ主体。哲学があるワインバー。
- マッコ(Macco) ←パスタが絶品。価格設定も軽く奇跡。
- くじらのお宿 一乃谷 ←クジラならココ。ランチでどうぞ。
- かんだ光壽 ←日本酒のレパートリーに舌を巻く
- 魚祥 ←500円でイクラまみれ
- 丸五 ←2,550円のトンカツに行列1時間。
- 味坊 ←羊肉主体の超有名中華料理屋。
- 万世橋酒場 ←300円の牛すじ煮込みが絶品。
- 神田ラーメン わいず ←ラーメンならここ一択