恵比寿駅からそう遠くはないのですが、看板は出さない雑居ビルの上階、かつ、エレベータを降りてもそこが店とはわからない仕組みとなっており、「いぐち」に似たアプローチです。普通に困るので、これは普通にして欲しい。
カウンター席に陣取りビールで乾杯。当店はやはり「いぐち」のようにカウンター席がど真ん中にあるのですが、板張りで仕切られた個室もいくつか。中目黒「RODEO(ロデオ)」よりいくぶん落ち着いた雰囲気なので、用途によって使い分けると良いでしょう。
おなじみの「インカのめざめ」のポテトチップス。店主(?)が気の良い方で、おかわりをどんどん持って来てくれるので無限に食べてしまいます。
コースの始まり。中目黒「RODEO(ロデオ)」はアラカルト主体ですが、当店はコース1本です。まずは低温調理系の肉にリエットなど。デパ地下レベルの美味しさです。
続いて焼き野菜サラダ。美味しいのですが、やはり中目黒「RODEO(ロデオ)」のような豪快な盛り付けのほうがテンションは上がるというもの。料理とは見た目も大事なのかもしれません。
スペシャリテの「カチョカバロのブルスケッタ」。加熱したカチョカバロ(モッツァレラ的チーズ)をパンにのせただけのシンプルな料理ですが、素朴に美味しい。右奥は桃のスープでした。
お魚料理はヒラメ。これは残念ながら全然美味しくないですね。魚の質が悪いのか調理が悪いのか、がらくた同然の味わいでした。十番「ぎん香」の焼魚弁当のほうが余程レベルは上です。当店はやはり肉を食べる店なのかもしれません。
メインのお肉は選択制なのですが、その殆どがコースとは別に追加料金を求めるもので、何だかなあ。今回は鶏肉と牛ハツを注文しふたりでシェアし、いずれもそれなりに美味しいのですが、もう少し量を食べたかった。
パスタも選択制なのですが、名物のミートソーススパゲッティは1,500円もの追加料金を要します。人呼んで追加料金地獄。コースは税抜5,980円なのですが、ハツやらミートソーススパゲッティの追加やらで結局1万円近くしてしまう。正統な支払金額なのかもしれませんが、いち消費者としてはタケノコ的なアレに感じてしまいました。
デザートはコンビニレベル。不要不急のスイーツでした。
中目黒「RODEO(ロデオ)」の印象が良かっただけに、かなり肩透かしを食った印象です。味は中目と変わらず美味しいのですが、コース1本とみせかけて追加料金が重なっていく仕組みがユーザに無駄なストレスを与えているのでしょう。あれこれ注文するのが面倒なグループであればちょうど良いかもしれませんが、自分の好きな料理をピンポイントで注文したい人にとっては相対的に不自由に感じるかもしれません。
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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
- ALTRO!(アルトロ) ←十番カラペティ・バトゥバ!の姉妹店。居心地最高。
- アリゴトゥール(Aligoteur Que du bonheur) ←美味しいを突き詰める旨いもの屋。
- 鍈輝(えいき) ←コロナ・テイクアウトグルメグランプリ優勝店。
- KINOE(キノエ) ←食事が割安。自由度も高い。
- ブラチェリア デリツィオーゾ イタリア(BRACERIA DELIZIOSO ITALIA) ←ランチの信じがたい費用対効果。
- CarneSio east(カルネジーオ イースト) ←なんて素晴らしい費用対効果なのでしょう。
- スブリデオ レストラーレ ←チーズ好きのカーバ神殿。
- ガストロノミー ジョエル ロブション ←やはり最強。季節ごとにお邪魔したい。
- ビストロアム ←フレンチの出オチ最強選手。
- ユーゴ・デノワイエ ←3,000円切るランチでこのレベルなら大満足。
- レストラン間 ←日本で最もカリテプリに優れたお店なんじゃないか。
- ビストロエビス ←うちの娘もああいうふうに育つと良いんだけれど。
- チャイニーズダイニング方哉(まさや) ←ランチの千円担々麺が絶品
- えびすの安兵衛 ←超行列店。高知名物「屋台餃子」を恵比寿の地で!