ジャパ ソバ ハナコ(JAPA SOBA HANAKO)/麻布十番

麻布十番商店街を六本木方面へ向かい、ダイエーの手前を左折して坂を登るところにオープンした「ジャパ ソバ ハナコ(JAPA SOBA HANAKO)」。以前、タコ焼き居酒屋があったところです。「EBISU FRY BAR」の姉妹店であり、健康によくグルテンフリーな蕎麦の啓蒙を行う「ティ・アンド・ジー」グループの経営です。
店内はカウンター8席のみと小さい。その上コロナ的パーティションで区切られているため収納効率が悪く、場合によっては待つこともあるでしょう。そう、オープンしたばかりだというのに結構な人気なのです。
私は蕎麦と天ぷらのセットメニューを注文。まずは蕎麦から。「小麦粉などつなぎを使っていない、蕎麦粉100%の十割蕎麦です。お早目にどうぞ」と自信たっぷり。ちなみにこの蕎麦、店内で作られているのですが人間が打っているわけではなく、製麺機が作り出しているのです。
ヘンな言い方ですが、普通に美味しい。いやかなり美味しいです。蕎麦業界(?)は店も客も宗教じみた空気があってハードルは高めなのですが、機械でも全然美味しいじゃないかと拍子抜けする美味しさです。蕎麦粉は十和田湖産藪系蕎麦粉と中国産オーガニック更科粉を半分ずつ。
天ぷらもやはりヘンな言い方ですが、普通に美味しい。少なくとも「天や」レベルには達しており、蕎麦と天ぷらのセットで千円という価格設定を考えると最高峰の旨さではなかろうか。ちなみにこの天ぷらもグルテンフリーとのことでした。
蕎麦って満足感に乏しい割に妙に高くって、天ぷらと蕎麦のセットでも食べれば2千円前後は当たり前の世界ですが、当店は千円です千円。普通に旨くて千円。うーん、色々と考え込んでしまいました。ちょうどカウンターの鮨屋と回転寿司のような関係かもしれません。更科系を始めとする旧態依然とした十番蕎麦業界に一石を投じる存在になるでしょう。

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