100席はあろうかという大箱であり、明るい雰囲気で居心地がとても良い。なのですが、この客席数を、料理人2人ホール1人のたった3人で回しており、いくらなんでもそれは無理があるでしょう。絵にかいたかのようなテンテコマイ状態であり、さすがに従業員が可哀そうになりました。
しかし調理のスピードは意外に早く、注文後数分で付け合わせが到着。連れはデブなのでフライドポテト、私はモデル体型なのでサラダを注文。ひとくち味見させて頂きましたが、ポテトは特大のジャガイモを形を残したまま揚げており中々美味しかった。
しかしながらホールは改めて回っておらず(こんな日に限ってややこしいドリンクを注文する客が多いという地獄)、料理の出来上がりを知らせるベルをチリンチリン鳴らしても配膳する気配は感じられません。茹で上げられた誰かのパスタは放置プレイでのび始め、私のハンバーガーは冷めていく。こんなならセルフサービスでいいんだけど。
ホールの惨状を見かねて料理人自らが配膳に来てくれました。連れはスペシャリテの「ソルトウォーターバーガー」を注文。肉厚なパティにベタンと広がったウォッシュチーズが印象的。たっぷりのルッコラも挟まれ美味しそうです。
私は「アボカドチーズバーガー」を注文。前出のバーガーに比べるとやはりチーズに迫力が無く、アボカドについても「クアアイナ(KUA AINA)」のようにフレッシュなものでなく、ワカモレのようにペースト状にされたものでした。
大口を開けてかぶりつくと明らかに食感がおかしい。恐る恐る断面を確認すると、ぐわー、これ、ほぼ生肉やんけ。ローストビーフのように正肉の表面を炙って中身は生と、加工済ミンチ肉の生は意味合いがかなり異なる。「めっちゃ生だけど大丈夫か?」とホールに出ずっぱりの料理人に確認すると「牛肉100%なので大丈夫です(キリ」とピントのズレた受け答え。これはもう何を言っても無駄だ、早く家に帰って落ち込もうと思い、さっさとお会計をして退店しました。
100席を3人で回させようとするシフト組みや食肉に対する知識の欠落。これは経営母体がやばたんまるですね。現場のみんなたちが可哀想になったランチでした。デイビッド・マイヤーズさんは自分の名前がこんなことになっていることを知っているのかしらん。
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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
- ALTRO!(アルトロ) ←十番カラペティ・バトゥバ!の姉妹店。居心地最高。
- アリゴトゥール(Aligoteur Que du bonheur) ←美味しいを突き詰める旨いもの屋。
- 鍈輝(えいき) ←コロナ・テイクアウトグルメグランプリ優勝店。
- KINOE(キノエ) ←食事が割安。自由度も高い。
- ブラチェリア デリツィオーゾ イタリア(BRACERIA DELIZIOSO ITALIA) ←ランチの信じがたい費用対効果。
- CarneSio east(カルネジーオ イースト) ←なんて素晴らしい費用対効果なのでしょう。
- スブリデオ レストラーレ ←チーズ好きのカーバ神殿。
- ガストロノミー ジョエル ロブション ←やはり最強。季節ごとにお邪魔したい。
- ビストロアム ←フレンチの出オチ最強選手。
- ユーゴ・デノワイエ ←3,000円切るランチでこのレベルなら大満足。
- レストラン間 ←日本で最もカリテプリに優れたお店なんじゃないか。
- ビストロエビス ←うちの娘もああいうふうに育つと良いんだけれど。
- チャイニーズダイニング方哉(まさや) ←ランチの千円担々麺が絶品
- えびすの安兵衛 ←超行列店。高知名物「屋台餃子」を恵比寿の地で!