店内に入ると、店員のおばちゃんとおっちゃんが言い争いをしていました。テナントから察するにもう少しビジネスライクな雰囲気かと思いましたが、まるでアジアの屋台のような客あしらい。何でもオーナーは八丈島「第三友喜丸」の船長であり、現役の漁師だそうです。それでも喧嘩の声が耳につき食事に集中できないので、テラス席へと移動させて頂きます。
「あー、そっち、今カラスミ干してるんで、こっちにしてください」とは草である。予約時にお願いしていた事項の伝達も上手くいっておらず、一方で店員の愛想は良いものの皿をぶちまけたりもするポンコツっぷりなので、あくまでカジュアルな海鮮居酒屋程度の気持ちで臨みましょう。
お通しは白エビ(?)の素揚げでしょうか。素材そのままの味です。もう少し量が欲しかったな。
前菜盛り合わせがゴージャス!鮮魚のカルパルッチョ3種(金目鯛が嬉しい)にイワシの白ワインヴィネガー漬け、活けダコのマリネ、あん肝に甘海老と、これだけで白ワインガバーなゾーンです。
自家製のパンは普通です。が、先の前菜盛り合わせと共に食べれば、小食な女子であればもうそれだけで腹8分目でしょう。
カラスミのパスタ。麺の茹で加減はバッチリであり、たっぷりのカラスミの量にも質にも大満足。すぐそこでカラスミが干されていることを考えると抜群の臨場感。この皿以降、我々はイタリアの小さな村で飲み食いしているのだと自らに言い聞かせることにしました。
電話のコードのようにクルクルしたパスタ。ソースは肉と見せかけてカジキ(だっけ?)です。当店に肉料理は一切置かないらしく、全ては魚介攻め。コンクリートジャングルの狭間でこのようなコンセプチュアルな店を体現できるのは見事です。
メインはイトヨリダイを丸々一匹調理してもらいました。オリーブオイルでババっと仕上げるシンプルな魚ですが、素直に美味しい。やはり白ワインがガバーと進みます。
他方、デザートは割に適当でした。
エスプレッソで〆てごちそうさまでした。
3人で安いワインを3本飲んで、お会計はひとりあたり1万円強。うーん、ちょっと高いなあ。料理の味そのものは悪くありませんが、サービスが定食屋レベルなのと、安いワインの値付けが割高なこともあって、あまり費用対効果は良く感じませんでした。一方で、飲み放題プランなどもあるようなので、良く飲む友達とガンガン系の飲み会をするのであれば悪くないかもしれません。飲み放題でどうぞ。
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- ヴィラ・アイーダ(Villa AiDA)/岩出(和歌山) ←我が心のイタリアン第1位。
- TACUBO(タクボ)/代官山 ←ポイントは二番手の存在。
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- サーラアマービレ/銀座 ←ランチのフリーフローがお得。
日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。