イル ルポーネ(il Lupone)/中目黒

中目黒駅から徒歩10分弱。目黒川すぐそばにある「真のナポリピッツァ協会認定」のナポリピッツァ屋「イル ルポーネ(il Lupone)」。店名はイタリア語でオオカミ(大食漢)の意味だそうです。
店内には唸りをあげる薪窯がガラス窓越しによく見えます。手が届きそうな位置で生地が捏ねられソースが伸ばされ窯に放り込まれる様は圧巻。まるでデパ地下の実演販売を見ているようで童心に帰りました。
生ビールは800円と、この手のピッツァ屋としては一般的な価格設定。しかしながらグラスは薄張りで手の込んだ注ぎと泡の整えっぷりであり驚きの美味しさです。ところで後から知ったのですが、三軒茶屋「L'ARTE(ラルテ)」は当店の2号店だそうな。
前菜盛り合わせはひとり1,800円と中々に値が張りますがヒラメのカルパッチョ、タコ、チキン、モッツァレラとナス、アスパラの生ハム巻き、生シラスとその内容は充実。生シラスが圧巻だったなあ。湘南の観光客相手のシラス屋よりも量も質も良いです。
パンが旨い。小麦粉を練って焼いただけですという素朴なものですが、香ばしさ・食感・瑞々しさとどれを取っても一級品でした。
ピッツァは「ディアボラ」から。ピリリを通り越して結構な辛さであり、なるほど「悪魔(ディアボラ)」とはよく言ったものです。パンの出来から予見していましたが、生地についても迫真の旨さでした。
こちらは「カルツォーネ」という包み焼き。いわゆるピッツァと同じ材料を用いているのですが、三日月型に折りたたんで焼いただけで心が躍ってしまいます。
具材はサラミ(?)にモッツァレッラチーズ、リコッタチーズなどなど。生地でカバーされているからかチーズが良く保温されており、いつまでも温かくビヨーンが楽しめました。
以上をふたりでシェアし2杯づつ飲んでお会計はひとりあたり6千円ほど。ランチに比べるとさすがに費用対効果は劣りますが、この立地でこの食後感であれば悪くない価格設定です。隣のテーブルの方が召し上がっていたパスタが実に旨そうだったので、今度は麺類とか魚料理とか肉料理を試してみようっと。


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