あまり下調べせず価格帯から↑のような雰囲気をイメージしていたのですが(写真は食べログ公式ページより)、ランチタイムは「お弁当」の幟があったり、メニューの立て看板があったり、テーブルクロスは敷かれていなかったりと、ラーメン屋に毛が生えただけのようなカジュアルな雰囲気でした。
気を使って千円のお茶を注文はしたのですが、ドリンクを注文しているのは我々ぐらいであり、皆、普通に出される水道水で通しています。うーん、もうちょっと下調べしてくれば良かったかな。この環境でランチコース5千円というのは食べる前から割高に感じてしまいました。
アミューズはホタテを湯通ししたものに四川風のタレやネギ。おお、雰囲気はさておき味は確かですね。タレが濃厚で美味。
「渡部のこと、どう思う?」どうって、どうも思わないよ。芸能人の不倫が連日トップニュースになるだなんて日本は平和だ、いよいよコロナも終息かと期待してるね。あとはセックス依存症の診断が下って、病気ならこれ以上いじめるのはやめとくかって空気になって、一件落着なんじゃないの?
前菜4種盛り合わせ。タコに花山椒のソース、クラゲ、牛スジ肉、棒棒鶏というラインナップ。先のお料理に引き続き、棒棒鶏のタレが実に旨い。
「だって、トイレで数分だけヤって1万円渡して解散するのよ?信じられない。佐々木希が家にいるってのに!」うーん、それを実践するかどうかはまた別の問題だけど、アダルトビデオのバラエティに富んだジャンル分けから察するに、そういうプレイが好きな層がある程度存在してもおかしくはないよ。それから、佐々木希の有無は関係ないんじゃない?ファストフード食べたい日もあったんじゃないの?
海老の香り揚げ。大ぶりのエビをカラりと揚げたのちに青唐辛子を発酵させた(?)ソースやら何やらでコッテリと仕上げます。エビのザクっとした食感に奥行きのある餡かけ。素直に美味しい一皿です。
「それに付き合う女も女よね。あたし、どんなに好きな人がいたとしても、あんな扱いされちゃったら百年の恋も冷めるわ。なのに2回目以降もあるってことは、渡部をハメるために証拠集めをしてたとしか思えないんだけど」ハメられているのは自分なのにね、と混ぜっ返そうかと思いましたが、まだ昼なのでやめときました。
スペシャリテの「薬膳煮込みスープ」。鶏やシイタケの旨味が前面にあり、その奥で複雑な味覚が蠢いています。悪くはないのですが、あまりアガる料理ではなく、年寄りくさい味覚に感じました。
個人的には、岡村がフェミにリンチされたのに渡部は見向きもされない現象が不思議に思っています。コメディアンが深夜のくだらないラジオ番組で下ネタを言ったらフルボッコなのに、物理的に実行に移している渡部をスルーする不可解。フェミニストたちの琴線は難解である。
メインは足利マール牛という、ぶどうの搾りかす(マールドブルゴーニュのアレ)を食べて育った牛だそうな。脂のバランスが良くソースやマッシュポテト(?)の味わいも堂に入ったものなのですが、周りに咳の止まらないオッサンがいたりクチャ食いのギャルがいたりと、やはりこの料理を食べる環境ではない。料理とは味が良ければ全て良しというわけではないのだ。
〆の炭水化物はリゾット風のチャーハンをチョイス。大盛りを所望したのですが、ゴハン一膳にも満たないミニサイズでした。海鮮の旨味が効いたナイスな味付けだっただけに悔しい。
それにしても文春はすごいなあ。あの調査能力はもっと巨悪を暴く方向に役立てたい。特捜部とか警察が外部調査員としてアウトソースするのもアリなんじゃないかと思います。まあ、こういったスキャンダルのほうが儲かるのだから仕方がない。全ては民意にして民度。みな、原油価格よりも芸人の下半身の行方のほうが気になるのだ。
デザートの杏仁豆腐は驚くべきポーションであり、むしろこっちで腹が膨れました。杏さゆりのようにモチっとした食感が印象的。
以上を食べてひとりあたり5千円。料理だけを考えれば悪くはありませんが、カジュアルな雰囲気には馴染まない支払い金額でした。気合を入れてコースなどを予約することなく、フラっと立ち寄って千円台のランチを注文しましょう。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境
- 南方中華料理 南三(みなみ)/四ツ谷 ←素晴らしい、何も言うことは無い
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果
- 倶楽湾(クラワン)/田町 ←あの水煮牛肉の美味しさは確か
- 味覚/虎ノ門 ←世界一辛い麻婆豆腐
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- チャイニーズレストラン直城/高輪台 ←空間の居心地の良さや総体的な美味しさには価値がある
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
- 蓮香居(Lin Heung Kui)/上環 ←好きなものを好きなだけ食べているのにも関わらず、ひとりあたり1,000円と少しという驚異の費用対効果
- 唐閣(T'ang Court)/尖沙咀(香港) ←3ツ星の料理がこの価格帯で楽しめるのは実にリーズナブル
- Shang Palace(香宮)/尖沙咀(香港) ←ミシュラン星付きの飲茶でこの値段ならまあまあ
- 杭州酒家(Hong Zhou Restaurant)/湾仔 ←1杯3,000円の蟹味噌あんかけ麺