「沖縄で唯一の日本旅館」という面白いコンセプトの「名嘉真荘（なかまそう）」 。沖縄自動車道・屋嘉ICから約20分、
「ハレクラニ沖縄（Halekulani Okinawa）」の少し南の高台に位置します。
全室25のスモールラグジュアリー。玄関で靴を脱いだ後は、館内どこでも素足で歩いてOK。お金持ちの親戚の家に遊びに来たかのような解放感があります。
我々は当館の名を冠したスイートルーム「名嘉真」に滞在。100平米弱とべらぼうに広い。定員は4名とのことですが、頑張れば30名ぐらいは泊まれそうな広さです。通常はテラスにハンモックがあるのですが、雨が強かったので室内に引き込まれていたのが残念。
リビングと和室。文句なしの居心地の良さ。コーヒー・紅茶メーカーやミネラルウォーター、冷蔵庫の中の飲み物は自由に飲んでOK。wifiのスピードもすこぶる速い。
ベッドルームにはベッドがふたつ。ベッドルームですら10畳ほどの広さがあり、しかも壁一面はガラス窓。快適を絵にかいたような設計です。
洗面所は6畳ほどの広さ。当然のようにボウルはふたつあり、タオルもたっぷり。アメニティはミキモトの高級ラインでした。
風呂も6畳はあるでしょうか。風呂桶にビッグライトを照射してそのまま大きくしたようなバスタブが印象的。窓を開ければ立派な露天風呂の完成であり、結局大浴場には訪れず自室の風呂のみで大満足。
しかしながら
夕食は実に普通であり、「百名伽藍」との価格差はこのあたりに出てくるんだろうなと得心。急に素泊まりしたくなりました。
朝食は量で攻めてきたなという印象。個々の料理の味覚はビュッフェと大きく違いはありませんが、畢竟、料理とは盛り付けである。
食事はさておき、全体としてはとても良い宿泊施設です。高台にあるためプライベートビーチはなく、プールなども無いため元気な子供たちにとっては物足りないでしょうが、カップルでの利用や赤ちゃん連れぐらいまでであれば抜群に快適でしょう。テイストとしては
「百名伽藍」に似ているのですが、あちらより3～4割は安いのが嬉しい。良い旅館を見つけました。またお邪魔したいと思います。
関連記事
1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。
