ぎょえー!カッコイイ!まるで直島「地中美術館」や鳴門「大塚国際美術館」のようなエクステリアであり、敷地内に一歩踏み入れただけで只者ではない感が伝わってきます。
エントランスロビー。まるで博物館のようでもあり、2本柱が秋葉原のAKB48劇場のようでもある。ソファでゆったりとウェルカムドリンクを頂きながらチェックイン。気分はスタイリッシュなハリウッドセレブのようです。
人心地ついた後は自室へと向かいます。東京ドーム4つ分の敷地に僅か11室のみという贅沢な空間の使い方。当然に本館からヴィラまでは距離があり、電動カートで送り迎えしてくれます(以上、写真は公式ウェブサイトより)。
我々のヴィラに到着しました。カップルでの訪問なので1ベッドルームなのですが、それでも客室面積は135平米、専有面積は500平米とまさに桁違いの広さ。ちなみに家族・グループ向けの2ベッドルームの客室面積は175平米とのことです。
ひ、広い。富山の「リバーリトリート雅樂倶(がらく)」の部屋も相当に広かったですが、当館は壁やドアが少なくドーンと開放的にシームレスがウェーイな仕様であるため、数字以上に広く感じます。山の斜面を活かした段差のある設計もすごくいい。
順番に参りましょう。こちらは玄関ならびにバーカウンター。玄関だけで貧乏な学生の家がすっぽりと収まりそうなほどの広さです。
冷蔵庫のドリンクやコーヒー・紅茶はご自由にどうぞ。ツマミやインスタントの沖縄そばまで用意されているのが心憎い。
ベッドルーム。ルームといっても前述の通り他の空間と繋がっているためとても開放的。
こちらは階下のリビングルーム。大きな窓からプライベートプールならびにプライベート森が望めます。フラットに広い空間なので、PCでYouTubeを流しながらフィットネスに勤しみました。
閑話休題。バスルームへと向かいましょう。広さは18畳32平米と、ベッドルームよりも広いのではなかろうか。ボウルは当然に2つあり、自然光の取り入れ方もステキです。
アメニティはフランスの超高級コスメブランド「Guerlain(ゲラン)」で統一。これだけでも1万円は余裕で超えてくるのではなかろうか。
さて、そのオシャレで広いバスルーム、「バスタブのあるリビング」がコンセプトらしいのですが、残念ながら使い勝手はめちゃめちゃ悪かったです。私は最初にシャワーを浴びて身体の汚れとメイクを落としてからバスタブにつかり、〆にもう一度シャワーを浴びるというスタイル。奥のシャワールームでシャワーを浴びてからボタボタと水滴を落としながらつま先立ちでバスタブへとダッシュし、再びシャワールームへと戻る様はあまり人に見られたくない姿です。
バスタブも微妙に小さい。成人男性であれば足を伸ばしきることができないサイズであり、常に三角座りを強いられるため、リラックスとは程遠い設計でした。ところで長期滞在者向けに洗濯機もあるのですが、1泊10万円近くするホテルに長期滞在ってどんなやねん。
外へ出ましょう。客室付のプライベートプールとしてはかなりの広さ。通常は常温なのですが、お願いすれば追加料金1万円で温水にしてくれるとのことです。プールが大きいとガス代も高くつくのだ。
プールサイドで乾杯。絵になるなあ。こういう表情の決まり方はワインならでは。焼酎や日本酒ではこうはならない。ビールも悪くないけれど、ややカジュアル。
食事の時間になったので、プールサイド脇のソファスペースに食事の用意をして頂きました。もちろん本館のダイニングできちんとしたコース料理を楽しむことができるのですが、せっかくのプライベート空間なので、プライベートバーベキューをお願いしていたのです。
朝食は本館のレストランに移動して頂きます。
朝食は一般的なホテルの朝食を綺麗に盛り付けたなといった程度であり、特筆すべき点はありません。やはりこのあたりはレストランが出自の宜野座「HIRAMATSU」に軍配が上がるか。
素晴らしい宿泊施設でした。何といっても空間が素晴らしいですね。この居心地の良さは自宅にも是非欲しい。元麻布や広尾あたりに欲しい。でもこれが日常になっちゃうと掃除やメンテナンスが面倒になって(なんせ部屋に段差がありすぎてルンバが機能しない)、徐々に業者に任せるようになって、結局高くついちゃうからホテルでよくね?って話になってしまいそうでもある。
ハード面の素晴らしさについて長々と書いてきましたが、ソフト面についても私好み。スタッフたちは良い意味で放っておいてくれ、必要最低限しか関わることがなく、それでいて必要な時には必要な処置を即座に対応してくれるという、私のようにコミュ障ながら結果は求める面倒な人間にとっては最高の客あしらいです。
そう、世の中のホテルやレストランは勘違いしているところが多いのですが、ゲストの皆が皆、濃厚な接客を求めているわけではなく、私のように適度に放っておいて欲しい層も少なからずいて、そのへんの距離感を上手く取るのもサービスのうちのひとつだと思います。難度はものすごく高いけれど。
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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
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